スピッツ スーベニア 評価

パーソナルな主題と向き合う作品世界に、00sポップをアップデートしたサウンド 収録曲 「あまりに突然に世界が変わってしまった」2020年のドキュメントを綴る ライブエンタメを支援する「UNITED FOR MUSIC」の口火を切った生配信をレポート 敬意を寄せ合う2人が、親戚のような距離感で共演。“いつでも夢を”のデュエットも披露 スピッツ Amazon Musicでスピッツのスーベニア をチェック。Amazon.co.jpにてストリーミング、CD、またはダウンロードでお楽しみください。 01.君が思い出になる前に コラム連載が開始。初回はアルヴァ・アアルトや「人類総デザイナー時代」について スーベニアスピッツ収録曲01.春の歌(作詞・作曲:草野正宗、編曲:スピッツ・亀田誠治)02.ありふれた人生(作詞・作曲:草野正宗、編曲:スピッツ・亀田誠治)03.甘ったれクリーチャー(作詞・作曲:草野正宗、編曲:スピッツ・亀田誠治)04.優 VRやARといった技術と5Gが発展させる、エンタメの未来 (作詞・作曲:草野正...初めまして、J-POP大好き人間・マーです。 「なんでもない時間」の大切さに気づく。『あつ森』などが生み出したもの 安定志向だった過去を打ち破り、時代に挑戦していく意思を語る 画面越しに感じさせた、いつもと明らかに違うところ。『LIVEWIRE カネコアヤノ』レポ sponsored by glo™の、睡眠に誘うための配信イベント『THE FADE OUT』に挑戦 「不安」と上手く生きていくには。10代の頃や、バンドが一番しんどかったときの話 RECYCLE Greatest Hits of SPITZ “Worksong!”でコラボした2組。彼らがコロナ禍で感じた、コミュニケーションの課題 スピッツのニューシングル『優しいあの子』が6月19日にリリースされる。スピッツがシングルをリリースするのは、2016年の『みなと』以来、約3年2か月ぶり。ファンにとって特別な一枚になるだろう。それと同時に、NHK朝の連続テレビ小説『なつぞら』の主題歌を収めたこのシングルは、多くの人にとってもスピッツの魅力を再認識する絶好の機会になりそうだ。NHK朝ドラ『なつぞら』の主題歌がスピッツの新曲“優しいあの子”になることが発表れたのは、今年2月19日のこと。4月1日からスタートしたドラマは、9月28日まで全156話が放送される予定。現時点では69話まで放送されており、毎朝“優しいあの子”を耳にするのが日課という人も少なくないだろう。令和元年の日本の風景に刻まれる一曲になるはずだ。“優しいあの子”は軽妙なテンポと優しいメロディー、きらきらしたギターの音色が印象的な楽曲。テレビサイズの音源に慣れた耳で聴くと、フルバージョンのこの楽曲は新鮮に感じる。2番からのアレンジ、間奏のギターフレーズ、ラストの落ちサビ。オーソドックスな楽曲展開だからこそ、メロディーの良さ、演奏とアレンジの良さ、そして歌詞の良さ、つまり「楽曲の良さ」が際立つ。草野マサムネ(Vo,Gt)によるもはや現代詩の粋に達する豊かな歌詞世界も健在で、とくにサビの歌詞の<優しいあの子にも教えたい>というフレーズは、夢見るようにスローダウンするメロディーと相まって、強烈に耳に残る。2番の歌詞にある<寂しい夜温める 古い許しの歌を/優しいあの子にも聴かせたい>というラインも良い。「あの娘」ではなく、「あの子」という言葉選びが秀逸だ。「あの娘」という言葉は、スピッツの楽曲の歌詞はたびたび登場している。たとえばアルバム『名前をつけてやる』の1曲目“ウサギのバイク”には<優しいあの娘を連れて行こう/氷の丘を越えて>というフレーズがあるし、『スーベニア』収録曲“ナンプラー日和”の歌い出しは<愛しいあの娘の笑顔で/楽しい時間になりそうさ>だ。しかし「あの子」という言葉がこれまでのスピッツ楽曲に登場した記憶は、少なくとも筆者にはない。この「あの子」とは一体誰なのか。 「朝ドラの主題歌」という意識で聴くと、「あの子」は『なつぞら』のヒロイン・なつか、それとも別の登場人物か……と解釈することもできるが、主題歌という枠の外では「あの子」に代入できる対象は性別を超えるし、もしかしたら人間以外にも当てはめることができるかもしれない。「あの娘」よりも普遍性をもつのが「あの子」なのだと解釈することもできる。朝ドラのファンだという草野マサムネは、主題歌発表時に次のようなコメントを発表している。注目したいのは、草野マサムネがドラマの主人公の心情を表現したとか、脚本のあの場面をイメージしたとかそういったスタンスではなく、「なつぞら」という言葉を独自に解釈して楽曲を制作したと語っている点。と同時に、この曲は主題歌オファーがあったからこそ生まれた楽曲でもあることもわかる。『なつぞら』を契機に制作され、物語に寄り添う要素も持ち合わせながら、普遍性――この広々とした世界の、いつかどこかの誰かに届く可能性を持つ「歌」として昇華した楽曲。スピッツが「広く美しい北海道の空の力」で紡いだという“優しいあの子”はそういう楽曲であり、結成から32年目、いつも通り特別なバンドであり続けるスピッツによる、いつも通り特別な名曲である。『なつぞら』を観ていない人にも、もしかしたらまだスピッツを知らない人にも、この歌を聴かせたい。ちなみに6月16日にTOKYO FM『SPITZ 草野マサムネのロック大陸漫遊記』で初オンエアされたカップリング曲“悪役”は、ノイジーなギターサウンドの弾けるようなロックチューン。こちらも人気曲になりそうだ。シングル『優しいあの子』の特設サイトでは、様々なプロモーション企画を実施中。TwitterやInstagramにハッシュタグ「#あなたの優しいあの子」「#優しいあの子」をつけてパフォーマンス動画を投稿することで参加できる『「あなたの優しいあの子」キャンペーン』や、DAMのカラオケと連動した『あなたの「優しいあの子」カラオケ選手権』といったリスナー参加型の企画に加えて、全国ラジオ局やCDショップでのプロモーション展開を追う『「優しいあの子」プロモーション最前線』という企画も用意されている。『「優しいあの子」プロモーション最前線』は、ラジオ局やCDショップなどのスピッツへの愛情が伝わってくる企画。パフォーマンス動画やカラオケ選手権などの参加型企画には、“優しいあの子”という楽曲をリスナーらが「演奏すること」「歌うこと」を通して、より身近に、より広く愛される「歌」となっていくことを促す効果があるかもしれない。シングルのリリース日となる6月19日には、NHK出版から“優しいあの子”のボーカルおよびピアノ譜、混声三部合唱譜、メロディー譜もすでに刊行される予定で、さらに輪が広がりそうだ。特設サイトでの企画についてユニバーサルミュージックからは、とのことで、参加型のパフォーマンス企画については、と参加を呼びかけている。パフォーマンス動画の募集は6月30日まで。DAMのカラオケ選手権は7月31日まで実施中だ。2019年6月19日(水)発売 NHK朝ドラ『なつぞら』の主題歌がスピッツの新曲“優しいあの子”になることが発表れたのは、今年2月19日のこと。4月1日からスタートしたドラマは、9月28日まで全156話が放送される予定。現時点では69話まで放送されており、毎朝“優しいあの子”を耳にするのが日課という人も少なくないだろう。令和元年の日本の風景に刻まれる一曲になるはずだ。“優しいあの子”は軽妙なテンポと優しいメロディー、きらきらしたギターの音色が印象的な楽曲。テレビサイズの音源に慣れた耳で聴くと、フルバージョン …