[2019年12月聴取率調査速報] 12-69歳でラジオ聴取率 ZIP-FMが単独No.1! (簡易版 / 13P) … おすすめのラジオ人気番組ランキング第2位はバナナマンの深夜ラジオ「バナナムーンgold」です。毎回庶民的な話題を取り上げ、まるで声だけのコントを聞いているかのような人気番組です。バナナマンのラジオ番組は聴取率でも首都圏トップになるほど人気があります。 若者のテレビ離れが嘆かれる昨今。インター しかし、本当に嘆かれるべきは“テレビ離れ”ではなく“ラジオ離れ”かもしれません。 NHKの国民生活時間調査報告書によれば、1日の中でラジオを聴いている人の割合は1995年から減少がつづき、2015年では12%、土日に限ると10%となります。 災害時には情報インフラとして重宝されるラジオ。このままラジオを聴く人はいなくなってしまうのでしょうか。 目次 NHK放送文化研究所がまとめる「国民生活時間調査」は日本人の日常生活の実態を「時間」で分析、1960年から5年ごとに調査・発表を行っています。 また、1日のうちラジオを聴く平均時間は、平日2時間44分、土曜日2時間30分、日曜日2時間37分となります。 男性のラジオ行為者を年齢別に見ると、2015年の平日における10代の行為者率(聴取率)はわずか2%にとどまりました。このほか20代は4%、30代は7%、40代は10%、50代は11%、60代は17%、70代以上20%とつづきました。 年齢層があがるにつれて行為者率はあがりますが、70代以上を除くすべての世代で行為率は過去最低を更新しています。 ・ 男性の年齢別ラジオ行為率と推移(平日) 行為時間は60代と70代以上が32分と最も長く、ついで40代19分、30代および50代13分、20代6分、10代1分となります(いずれも平日)。ほとんどの世代で行為時間が年々短くなるなか、70代以上では1995年時よりも10分長くなったのが特徴的といえます。 一方、女性のラジオ行為率も減少しています。平日における10代女性では2%、20代では3%にとどまります。このほか30代6%、40代8%、50代14%、60代20%、70代以上22%となりました。 ・ 女性の年齢別ラジオ行為率と推移(平日) また、男女ともに土曜日・日曜日になるとラジオ行為率はさらに下がる傾向です。とくに10代女性では土曜日の行為率は、前年比3ポイント減の0%となりました。20代女性でも1%と厳しい数字です。一方、10代男性の土曜日の2015年行為率は2%ですが、2010年時では0%でした。 また、行為時間は70代以上が37分と最も多く、ついで60代32分、50代24分、40代11分、30代9分、20代4分、10代2分となりました。70歳以上では、男性のケースと同様、1995年時よりも行為時間が10分以上伸びています。 報告書は、ラジオ聴取時間について、 「国民全体の平日のラジオ聴取時間(全員平均時間20分)のうち、ほかのことをしながら聴いている「ながら」聴取は14分、ラジオ聴取だけをしている「専念」聴取は6分で、全聴取時間 の7割が「ながら」聴取である。メディアの中で「ながら」聴取が多いことがラジオの大きな特徴で、今回も傾向は変わっていない」(参照:NHK放送文化研究所「国民生活時間調査」より) と述べました。 若者の聴取率が減少するにつれて、メインリスナー層は次第に60代以上に移り変わっていきました。 1975年、16~19歳で約40%あったラジオ行為率は、20年で13%にまで減少し、2015年には2%となりました。 1995年にはすでに60代以上の行為率が若者を上回っており、右肩下がりだったグラフの形状も完全に逆となりました。 ・1975年~1985年のラジオ行為率 ・1995年~2015年のラジオ行為率(参照:NHK放送文化研究所「国民生活時間調査」より) ラジオのメインリスナー層の年齢の移り変わりについて、報告書では、 「1975年から10年ごとの年層別の行為者率をみると、1975年は16~19歳が突出して高く、1985年 になると16~19歳が低下して、40代までが同程度でよく聴いていた。1995年には50代の行為者率が最も高く、2005年は60代、今回は70歳以上と、調査年の経過とともにラジオを聴く人が多い層は徐々に高い年層へと推移し、高齢化が進んでいる」(参照:NHK放送文化研究所「国民生活時間調査」より) と述べられました。 行為者を職業別にみると、平日では農林漁業者が24%と最も高く、ついで無職20%、主婦16%、自営業者15%、会社員等15%、学生2%となります。 ・ 職業別ラジオ行為率と推移(平日)学生 学生の平均行為時間が1分であるのに対して、農林漁業者は53分と最長です。ついで、自営業者36分、無職34分、主婦25分、会社員等14分とつづきます(いずれも平日)。 男女の50代以下では別の作業をしながらラジオ聴く「ながら」聴取のスタイルが8割を超えており、報告書は、 「職業別では、農林漁業者、自営業者、主婦の「ながら」聴取時間が長い。農林漁業者と自営業者は仕事をしながら、主婦は家事をしながら聴いている」 と述べました。 この通り、ラジオを聴く人は減少し、おもなリスナー層は高齢者へと移り変わりましたが、その存在意義は依然として大きいとの見方が強くあります。 まだまだ国民に必要とされているラジオ。災害時だけではなく、娯楽を提供するツールとして再び盛り返しを期待するファンも少なくありません。 関連記事 最高聴取率ランキング(15分単位)トップ10でも、TBSラジオの8番組がランクインしました。 皆様ありがとうございました! 今後ともTBSラジオを宜しくお願いします。 TBSラジオは、AM954kHz・FM90.5MHz・PCやスマートフォンはradikoでもお聞きいただけます。 今回はおすすめの芸人のラジオ番組をランキング形式で紹介したいと思います。音声のみだからこそ想像を掻き立てられる、ラジオ独特の面白さをお伝えできたら幸いです。 ※文中敬称略. 最新コンテンツゲストクリエイタープランナーリサーチャーコンサルタントプロデューサー Others最新コンテンツゲストクリエイタープランナーリサーチャーコンサルタントプロデューサー Others2018/09/06ビデオリサーチではラジオ聴取に関するデータとして、首都圏・関西圏・中京圏において定期的に「ラジオ個人聴取率調査」を実施していますが、今回紹介する「J-RADIO」は各県ごとの日頃の聴取習慣や、生活者とラジオとの関係性を把握することが可能です。本号では、第5回目の調査結果から注目のデータを紹介します。最もラジオが聴かれているのは、今年も「沖縄県」となりました。2位以降には「岩手県」(前回3位)、「北海道」(前回9位)と「山梨県」(前回4位)、「埼玉県」(前回18位)と続きます。「沖縄県」を除く4県に大きな差はなく、聴取習慣率はほぼ横並びとなっています(図表1)。「沖縄県」は調査開始以来5年連続1位、「岩手県」は昨年を除くと5年のうち4年にわたって2位にランクインし続けており、特にこの2県は習慣的にラジオを聴く人が多いことが分かります。では、「沖縄県」はなぜ聴取習慣率が高いのでしょうか。ラジオは家の中や外だけでなく、自動車の中で活躍するメディアでもあります。そのため自動車を利用する頻度が高いほど、ラジオとの接触が高くなる可能性があります。そこで「沖縄県」の自動車の利用頻度を確認したところ、普段自動車を少しでも運転する人の中で「毎日運転する」のは、「全国」の47.7%に対して「沖縄県」は69.9%と、22.2ポイント高いということが分かりました(2017年「J-READ」結果から)。しかし、車の運転頻度については他エリアの方が高いケースも多く見られ、それだけが聴取率習慣の最も高い理由ではないようです。少し角度を変えて「ラジオ媒体評価」を確認すると、「沖縄県」のラジオに対する評価が非常に高いことが分かりました。図表2は、「ラジオ媒体評価」の中で「全国」と「沖縄県」とのスコア差が高い上位5項目のグラフです。「沖縄県」では、「地域・地元」「世の中」「社会」の動きや出来事、「最新の情報」が分かる点において「全国」より評価が7~15ポイント前後高く、「普段の生活に欠かせない」メディアとなっているようです。また、ラジオを聴いた後の「行動・レスポンス」にもつながっています(図表3)。「地元の催し・イベントに行った」「番組で生中継されたお店に行った」など、ラジオを聴くことにより「地元情報」が認知されアクションへとつながる割合が、「全国」と比べると「沖縄県」は5~11ポイント前後高いことが分かります。さらに、これら「ラジオ媒体評価」と「ラジオを聴いての行動・レスポンス」のスコアは、47都道府県中のランキングで見ると、多くの項目において「沖縄県」は1位でした。これらのことからも、世の中的な情報だけでなく地元の情報が特に重宝され、ラジオが生活に根付いたメディアであることが、「沖縄県」において聴取習慣率が高い要因となっていると考えられます。近年のトレンドとして、インターネット経由でのラジオ聴取が伸びていることが挙げられます(図表4)。その中でも特に上昇率が高いのが、「スマートフォン」(以下「スマホ」)による聴取です。2017年の結果はリスナーベース※で19.9%、14年と比べると7.3ポイント上昇しており、スマホでの聴取習慣が少しずつ定着してきている様子がうかがえます。そこで「スマホ」によるラジオ聴取についてリスナーベースで詳細を見てみました。※リスナーベース:1週間のうち少しでもラジオを聴いた人まず2017年のデータを年代別でみると、「スマホ」によるラジオ聴取が最も高いのは15~19歳の49.6%で、実にリスナーの半数が「スマホ」でラジオを聴いていることが分かります(図表5)。次いで20代の37.4%、30代の27.1%となっており、現状は若い世代ほど「スマホ」による聴取が多いようです。また、14年と比べると、上昇ポイントが最も高いのは15~19歳で15.2ポイントアップしています。30代~50代もそれぞれ8~9ポイント程度アップしています。次に、エリア別でみると、「スマホ」による聴取が最も多いのは「東京都」で30.8%。以降は「神奈川県」が28.4%、「奈良県」が25.1%、「大阪府」が23.2%、「福岡県」が22.7%と、都市部が上位を占めていることが分かります(図表6)。「スマホ」による聴取が多い上位5エリア(東京都・神奈川県・奈良県・大阪府・福岡県をグループ化)の「スマホ」との関わりについて確認すると、「スマホ所有」状況は「全国」が74.6%に対して「上位5エリア」は78.1%、過去1年間に「スマホ」でインターネットを利用したのは「全国」が69.4%に対して「上位5エリア」は74.0%と、「上位5エリア」がやや高めです(図表7)。また交通手段としては、地方エリアでは自動車がメインで利用されるのに対して都市部では電車が多く利用されるため、電車の利用状況を見てみました。そうすると、電車を「週に4日以上」利用している人の割合は、「全国」の20.8%に対して、「上位5エリア」は36.2%であり、15.4ポイントの差が見られました(図表8)。都市部においては、「スマホ」がより身近なツールであるために「スマホ」によるラジオ聴取が高いことが要因として挙げられ、また電車利用者が多いことからも、乗車中にアプリを利用してラジオを聴取している人が地方エリアより多い可能性があると考えられそうです。日本で最もラジオを聴いているエリアは「沖縄県」や「岩手県」といった地方エリアでしたが、一方の都市部では、若い人を中心として「スマホ」でラジオを聴く習慣のある人が多く、さらには年代を超えて「スマホ」による聴取は増えており、ラジオの新しい聴取スタイルが浸透していることがうかがえます。 このコンテンツは参考になりましたか?ビジネスイノベーションSDGsリモートワーク就職活動テクノロジーデジタル広告SNS今週のおすすめ記事クリエイタープランナープランナーゲスト著者株式会社ビデオリサーチこの人も読みたい関連した記事© 2020 Dentsu Inc. 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