買い物かご 乃木坂46から女優へ転身した深川麻衣さんにインタビューしました。 “卒業ライブの翌朝、すごく清々しかったんです” 20歳から5年間、アイドルグループ乃木坂46のメンバーとして「第二の青春」を過ごし、今は女優として歩み出した深川麻衣さん。 4』で深川が考案したヒーロー「オムライス戦士・堤多麻子(つつみたまこ)」が茶番を展開。そこから「そんなバカな…」へとつなぐなど、深川本人が先に説明していたとおり「お祭り」にふさわしい演出が次々に飛び出します。さらに極めつけとして、ソフトバンクのCMに出演する乃木坂46扮するアイドルユニット「ギガ200」も登場し、オリジナル曲「200ギガあげちゃう」をパフォーマンスしてファンを喜ばせました。そんな深川らしさに満ち溢れた卒業ライブ1日目もついに終盤へ。本編最後の曲を前に深川は「終わりたくないよーっ!」と笑顔で語り、そのまま「悲しみの忘れ方」をメンバー全員で歌唱します。この曲の中盤では、メンバー数人が深川のもとへと寄り添い一緒に歌う演出が用意され、ここまでずっと笑顔で突っ走ってきた深川もここでついに泣き出してしまいます。涙を流しながらも必死に歌い続けた彼女は、それでも最後に笑顔を見せ、「唇をギューっと噛んで泣かないようにしてたけど、ダメでした(笑)」と言ってから深々とお辞儀してステージを降りました。アンコールでは、紫のワンピースに着替えた深川が最初で最後のソロ曲「強がる蕾」を歌唱。彼女がブログでリクエストしたとおり、客席は緑のサイリウム一色に染まり、そんな景色を前に彼女は時に笑顔で、時に涙を流しながら大事なソロ曲を歌い切りました。1曲歌い終えた深川は「楽しい時間が過ぎるのは本当に早くて、あっという間だなと思って。1曲1曲、これをステージでみんなで歌えるのも最後だなと考えながらやってたんですけど……明日もあるから、本当は笑顔でいきたかったんですけど、今日しか来れない方もいらっしゃるので」と、涙ながらに現在の心境を口にします。そして「この5年間はメンバーのみんな、ファンの皆さんやスタッフの皆さん、たくさんの人に出会えて。もし乃木坂に入っていなかったらすれ違うこともなかったかもしれないし、こうやっておしゃべりすることもできなかったかもしれないけど、乃木坂46に入ったおかげで本当に大切な、たくさんの方たちと出会うことができて。20歳から25歳の間は自分にとっては一生のうちで絶対に忘れない、宝物の時間です。皆さんに出会えてよかったです! ありがとう!」と、客席に向けて感謝の言葉を送りました。その後は、他のメンバーも加わり「ぐるぐるカーテン」「おいでシャンプー」を笑顔でパフォーマンス。そしてアンコール最後の曲に行く前に、深川の愛称「聖母」の名付け親である川後が「まいまいには本当に感謝してもしきれない。上京して1人だった私にとって母みたいな存在。5年間ずっと支えられてました。新しい道でも頑張ってください」と感謝の気持ちを伝えました。そのまま全員で「乃木坂の詩」を披露して、2時間40分にわたる深川卒業ライブ初日は終了。最後の最後に、深川は「終わっちゃったよ? どうしよう?(笑) 卒業したら一緒にお仕事できなくなってしまうけど、私もいちファンとしてみんなのことを応援したいと思うし、全国ツアーとかバースデーライブとかお客さんとして観に行きたいなって思ってるので、みんなの頑張りに負けないように私も自分自身決めた道を頑張って歩いて行こうと思います。頑張ります!」とメッセージを送り、「この5年間、メンバーに会えて、皆さんに会えて、本当に幸せでした!」と叫んでから深々とお辞儀してステージを降りました。<セットリスト(*付きは深川参加曲)>晴天に恵まれた前日から一転し、この日は雨模様。まるで深川の卒業を悲しむかのような天候の中、会場には彼女のラストステージを見守ろうと全国各地からファンが集まりました。衛藤美彩、川後陽菜、若月佑美の影アナに続いて、会場が暗転。まずはスクリーンにメンバー1人ひとりから深川へのメッセージが映し出されます。これに続いて「OVERTURE」が流れ出すと、会場は早くも前日に負けないほどの盛り上がりを見せます。そのままライブは初日同様、「ハルジオンが咲く頃」からスタート。この日も客席は白&黄色のサイリウムに包まれ、深川の卒業を祝福しました。セットリストは4曲目までの流れは一緒でしたが、5曲目に前日披露していない「何度目の青空か?」が登場し、ファンを驚かせました。5曲終えたところで、最初のMCへ。すでに汗だくの深川が「皆さんの声が聞こえてきて、オープニングから泣きそうになりました」と告げると、続けて桜井も「今日はライブのMCも全部まいまい中心です」と伝えます。すると深川は「MaiTube」と題したメンバーの秘蔵映像を紹介するコーナーをスタート。デビュー曲「ぐるぐるカーテン」のレッスン映像や乃木團リハーサル時の川村真洋の歌唱シーンなど、ここでしか見ることのできない貴重な映像を提供してくれました。MC後の選曲も最初こそ一緒でしたが、途中から「せっかちなかたつむり」「でこぴん」などといった深川参加のユニット曲を連発。初日公演とは異なる構成で、特に「でこぴん」では白石の「今日はまいまいがラストということで、まいまいのでこぴんを私たちが受けたいと思います!」を合図に、深川が白石、高山、橋本、そして松村沙友理にでこぴんする一幕もありました。さらに「僕がいる場所」から始まったメドレーコーナーでは、初日に披露していない深川参加曲をすべて詰め込むかのように、初期の定番曲や普段のライブであまり披露される機会のないカップリング曲を連発。ここで改めて、2日間のライブを通して深川が乃木坂46として残した楽曲をすべて披露しようとしていることに気づかされました。前日もアンダー曲以外の楽曲すべてに出演した深川でしたが、この日もアンダー曲や衣装替え、一部MC以外は常にステージに出ずっぱり。乃木坂46としての人生の集大成を見せるべく、力の限りを尽くしたパフォーマンスを提示し続けました。中でも、アカペラから始まった「心の薬」を聴いて、初年度の『16人のプリンシパル』を思い浮かべた人も多かったのではないでしょうか。私自身も当時の記憶がよみがえり、自己PRで苦戦しながらも連日戦い続けた深川の姿が脳裏に浮かびました。ライブ後半でも「月の大きさ」や「転がった鐘を鳴らせ!」、「バレッタ」といった楽曲が次々に繰り出され、「ダンケシェーン」では生田が「まいまいの温かい そのすべてが好きだった」と歌詞を変えて歌うサプライズも。若月による締めのセリフも「やっぱまいまいだな!」と、“まいまい”尽くしの流れとなりました。 ついに本編ラストナンバーへ。他のメンバーが「寂しい」と口々に述べる中、深川は「オープニングからあっという間すぎて、体感時間が3分くらいで(笑)」と彼女らしい天然な発言で場を和ませます。続けて「最後にこうやって出身地の静岡でライブができたこと、メンバーのみんなとファンの皆さんと楽しいライブができたことを本当に幸せに思います。もう本当に、感謝しかないです!」と今の気持ちを伝えてから、「悲しみの忘れ方」に突入。この日も最初こそ笑顔で歌い通そうとするものの、2コーラス目で他のメンバーが次々に泣きだすと、深川もそれにつられて瞳を潤ませます。最後は大粒の涙を流しながら、「乃木坂に入って、もちろん楽しいことばかりではなくてつらいこともあったけど、ここまで来たら振り返ると楽しい思い出しか浮かんでこなくて。皆さんに出会うことができて、本当によかったなと思います。ぜひ今日会場に来られなかった方にも、この気持ちを伝えてほしいです」とファンに伝えてからステージを後にしました。観客が「まいまいコール」でアンコールを待っていると、突如スクリーンに若月のナレーションによる深川の軌跡を追った映像が映し出されます。その流れから、紫のワンピースを来た深川が1人で「強がる蕾」を歌唱。緑のサイリウムで埋め尽くされた客席を前に、深川は最初こそ笑顔で歌おうと試みますが、前日同様に2コーラス目でこらえきれずに涙を流し始めます。さらにスクリーンには「何歳になっても、この瞬間のこと、絶対に忘れません」と深川直筆メッセージが映され、最後は深々とお辞儀をして曲を終えました。盛大な拍手に包まれる中、「私、歌詞間違えませんでした?」と涙を隠しながら茶目っ気たっぷりに話す深川。ここで彼女は当日朝にしたためたというメンバーへの手紙、スタッフへの手紙、ファンへ向けた手紙を順番に読み上げました。その後ステージに他のメンバーが合流して次の曲へ行く予定でしたが、ここで深川へのサプライズとしてメンバーが1人ずつ深川へ挨拶をする機会が設けられました。ほとんどのメンバーがオフマイクで深川と言葉を交わし、ハグをして別れを惜しむのですが、最後の橋本はメンバーを代表して深川への手紙を読み上げることに。橋本は涙ながらに、深川に対する思いを打ち明けました。メンバーからのこの演出に、深川は「ビックリした(笑)。曲振りしたのに、曲が始まらないなって。まさかこんなサプライズをしてくれるなんて」とコメント。続けて「1人ひとりと向き合える時間がなかったから、こうやって話せてよかったです」と、涙ながらに語りました。そして桜井が「次の曲に行きたいんですけど……この曲は、まさに私たちにとってまいまいは『希望』だなって思うんで、そんな思いを込めて、まいまいのために歌いたいなと思います」と告げると、メンバー全員で「君の名は希望」を歌唱しました。深川がステージを降りる時間が刻一刻と迫る中、さらなるサプライズが深川に届けられます。なんと深川のお母さんが、ステージ裏から彼女へ手紙を読み上げることに。「乃木坂で経験してきたこと、一緒に坂を登ってきた仲間たちはきっとこれから先も麻衣の一生の宝物ですね。これから不安もあると思うけど、麻衣は麻衣らしくマイペースに、ときにはハイペースに、前を向いて一歩一歩進んでいこうね」とメッセージが送られると、それを聞いた深川は「お母さん、めっちゃ緊張してた。声でわかる(笑)」と言いながらも「ありがとう、お母さん」と感謝を伝えました。「サプライズ続きで、頭の動きが止まっちゃいました(笑)」と冗談をこぼす深川だが、次の曲でいよいよラスト。メンバー、観客が一丸となって「乃木坂の詩」を合唱して、ライブを締めくくりました。曲を歌い終えた深川は「本当に最後の最後になっても、ずっとみんなと一緒にいたから、明日からこの日常がなくなるという実感が湧かないんですけど……本当に毎日毎日、乃木坂に入ってからいろんな経験をさせていただいて、いろんな人に出会えて、本当にこの5年間は私にとっての宝物でした。今日こうして静岡でライブができて、家族や友達もみんな観に来てくれていて、本当に昔から人に恵まれているなと思って。今日も会場に本当にたくさんの人が来てくださって、静岡以外からも来てくださった方がたくさんいると思うんですけど、今日のこの瞬間を目に焼き付けて、これからも自分が決めた道を、前を向いて、歩いて頑張っていこうと思います。皆さん、本日は本当にありがとうございました!」と挨拶。最後まで1人ステージに残り、「これからどんなことがあっても、今まで皆さんからいただいた言葉があれば、私は大丈夫です! これからも頑張っていきます! 皆さんの夢もこれから叶いますように応援しています!」といういかにも彼女らしい言葉を告げて、ステージを去っていきました。3時間におよぶ卒業公演が終わっても、その場をなかなか動こうとしない観客たち。そのまま彼らは「まいまいコール」を再び発動します。すると「皆さん、まだまだ聴きたいですか?」という深川の声が会場に響き渡り、ダブルアンコールとして「ハルジオンが咲く頃」を再び披露しました。サブステージまで駆け抜けてファンに手を振り続ける深川を、メンバーたちは優しい笑顔で包み込み、最後の最後はメンバーが作るトンネルを深川が満面の笑みでくぐり抜けて終了。観客の声援に合わせて「まいまーい!」と叫ぶメンバーをよそに、深川は「今日は一生のうちでトップ3に入るぐらい泣いたんじゃないかな。いや、トップ1です(笑)」と語り、「こうしてメンバーのみんなと同じステージに立って、皆さんに感謝の気持ちを伝えることができるのも、人生のうちでこの2016年6月16日が最後だと思うので。自分が出るありったけの声量で、皆さんにありがとうございましたと伝えたいと思います」と述べてからオフマイクで「皆さーん、本日は、本当に、ありがとうございましたーっ!」と絶叫しました。これによりさらに大きくなる「まいまいコール」を受けて、彼女は「20歳で乃木坂に入ってこの5年間、今日まで大変なこともあったけど、それ以上に楽しすぎることが本当に多すぎて。つらいことなんか吹っ飛んじゃぐらい、毎日がすごく楽しかったです。こうしてメンバーのみんなと、そしてファンの皆さんと出会えることができたのも、乃木坂46に入ったおかげですし。よく握手会で皆さんから『受験だから応援して』『就活だから応援して』と言われることが多くて、そういう定期的に応援もできなくなっちゃうけど、本当にキレイごととかじゃなくて、本当に皆さんのことを応援してるし、メンバーのみんなもそれぞれ夢があると思うので、1つでも多くみんなの夢が叶うといいなと思ってます。みんな頑張ってね? これからは乃木坂TO(トップオタク)として応援してくので(笑)、皆さん一緒に乃木坂を応援してくれるかな?」と話すと、客席からは「いいともーっ!」と返事が。さらに「こんな締め方ですみません(笑)。本当に皆さんのことが、本当に本当に本当に大好きです!」と続けて、1761日にわたる乃木坂46での活動を締めくくりました。<セットリスト(*付きは深川参加曲)>文:© Rakuten, Inc.© Rakuten, Inc.