リピー|小沢健二の魅力は今でも通用するだろう。今の若者にこそ聴いてほしいオザケン!小沢健二の魅力は歌詞、そしてメロディー、普遍的なポップスである。タモリさんも絶賛した歌詞とは?「ラブリー」「ぼくらが旅に出る理由」「痛快ウキウキ通り」「ドアをノックするのは誰だ? 小沢健二の「ぼくらが旅に出る理由」歌詞ページです。作詞:小沢健二,作曲:小沢健二。(歌いだし)心がわりは何かのせい 歌ネットは無料の歌詞検索サービスです。 (※本来の順番には沿っておりませんが、この曲に関しては、とある都合により先に載せておきます。次回からは、また本来の順番に戻ります、ご了承ください) ■38作目の両A面シングル『さらさら / 僕はきっと旅に出る』に収録されている曲です。アルバムとしては、『小さな生き物』に収録されました。 現時点で発表する個人的ランキングは、アルバム『小さな生き物』以降の曲が反映されていませんが、この曲を入れるとしたら、確実にベスト10…いやいや、ベスト5くらいには入るかもしれません。それくらい僕にとって、この【僕はきっと旅に出る】という曲は、本当に大好きな曲…というよりは、この場合は”大切な曲”という言い方の方がふさわしいと思っています。 いつもよりも余計に、この曲について、キーボードを弾く指に力と魂が入ります。それは、この曲に対して、僕自身が特別な思い入れを持っており、それが溢れてくるからです。いつか必ず、自分が書かなければいけない記事だと思っていました。かなり長くなっているとは思いますが、良かったら、お茶でもコーヒーでも飲みながら、ゆっくり読んでいってください。(体感として、ゆっくり読むと大体15分くらい、時間をいただくことになります、笑) まず、2011年3月11日、 そして同時期、この繰り返される報道によって、 ”急性 (これは余談ですが、草野さんが倒れられたと知った日の夜中、僕はすごく気味の悪い夢を見て、目が覚めたんです…確か、戦争の夢だったと思います。それで、何だかとても具合が悪くて、とりあえず慌ててトイレに駆け込んだんですよ。そして、小一時間ほどでしょうか、トイレに籠って、上からも下からもリバースを繰り返した、という謎の事件がありました。ただ、朝起きるとぴんぴんしていたので、普通に仕事に行きましたが…本当に謎の一夜でした。) 急性 そして、そのアルバムの発売に先立って、2013年5月15日に発売になったのが、両A面シングル『さらさら / 僕はきっと旅に出る』でした。前作『シロクマ / ビギナー』から時を経ること、実に2年8ヶ月後のことです。これほど、シングルの発売で時間が空いたのは、ここが最長なんじゃないですかね。 それで、確か【さらさら】のミュージックビデオが先に発表されたんだと記憶しています。本当に久しぶりに聴く新曲で、しかも震災後の初めてのシングル曲だということで、もちろん嬉しかったんですが、何か特別な気持ちで聴いた記憶があります。MVを見て、何ていうか”鎮魂歌”でも歌っているような、4人だけの厳かな演奏が印象に残りました。 しかしながら、作品を実際に手に入れて、フルでこの曲を何度も聴いて、歌詞も読んだりしていく中で、「明るい曲だな」という単純な印象は変わっていって、色んな大切なメッセージを受け取ることになるのです。 まぁ、あまり震災が…震災だ…と言い過ぎるのも、ましてや僕自身が言うことは、ふさわしくないことかもしれませんが、自分なりに感じ取ったことを書かせてもらいます。 * どっちもAメロの歌詞ですが、何か、何とも言えない気分になりますよね、何となく、分かった気分にはなっちゃいますけどね。 前者は、”普通の世界が怖くて”ですからね。あくまで、”普通”なんですね、この”普通”という言葉には色々込められていると思いますが…とりあえず、 あと、これは全く個人的に感じたことですが、例えば、"あれだけ多くの人が亡くなったのに、なんでそんなに普通で居られるんだよ"と思った人も居たかもしれません。自分の関係者を亡くした人は、そんな"普通の世界"から取り残されたように感じたかもしれません。 僕自身は、震災とは関係ないですが、父親を亡くした高校生の時に、そういうことを考えたことがありました。回りと何か温度差を感じたというか、何かこいつら呑気だなとか思っちゃって…全然、友達は悪くないですよ、むしろ、変に気遣うことなく接してくれましたが…何かそこから離れてたい、と思って、少し距離を置いた時期がありました。 後者からも、色んなことを感じます。僕が思い浮かべたのは、”自粛”という言葉です。何ていうか、あの時はそういうことも色々と話題になったりしましたね、あんな大きな災害がありながら、自分だけ楽しいことをしていていいのだろうか、と。僕の友人にも、結婚式を控えていた子がいて、このまま結婚式を挙げていいのだろうか、と悩んでいたのを聞いたりしました。 太陽の光に当たることすら、申し訳ないと思うような状況…もちろん比喩的な表現でしょうけど、何となく素直に物事を楽しめないような、誰もがお互いに探り探り生きているような、そんな生活を思い浮かべます。 ◼上述のような、悲しい状況にありながら、それでもサビなどでは、少しずつ希望を見出だすことができます。 * ”僕はきっと旅に出る”という言葉も出てきていますが、この辺りからは、”復興”というものを想像します。 何も、”旅”というのは、遠くに行くことだけを表すものではありません。元通りの生活に戻ること自体が、あの出来事の後にとっては、”旅”であったような気がします。ここで言う"元通り"とは、街を元の景色に戻すことと同時に、精神的な部分の"元通り"も含めています。 この曲が発表された頃のラジオで、草野さん自身がこの曲について、「旅にまだ出られない状況の歌、でも旅に出たいなぁっていう、そういうときの心境の歌」と語っていました。震災に対して、あの頃はたくさんの復興ソングが作られていたであろう中、この辺りが、 * うーん…なかなかうまく語れませんけど、色々と考えさせられる4行だと思います。ここの歌詞を読んで、草野さんは本当にすごいなぁって、つくづく思いました。 ここからも、”今はまだ難しいけど”という言葉が見え隠れしています。”廃墟”という言葉は、文字通りに”崩れた建物”とも考えることができますが、きっと精神的な部分も表しているのだと思います。つまり、まだ前に進むことができない、取り残されてしまっている、という状況です。そこから、”きらめいた街”を眺めることしかできずに、いつか自分もまたその場所へと行けるように、と願っている様子が見て取れます。 ここからは、また個人的な話になりますが、まず、遡ること、2012年の春…僕はそれまでしていた仕事を辞めたんです。まぁ今時、あまり珍しい話ではないですけどね。 辞めた理由はいくつかありましたが、次にやりたいこと・就きたい仕事は決めて辞めたので、すぐにそれに向かって動き出しました。具体的には、あまり話すことができませんが、それから約2年間は定職には就かずに、学校に通ったり、関係しているアルバイトをしてみたり、独学で勉強したり…もちろん、遊んだりもしました、笑。 周りの友人たちは皆、もうすっかり結婚して子どもが居たり、そうでなくても仕事でバリバリ頑張っている状況で、その一方で自分は、独り身で、しかも仕事を辞めて、今更新しい仕事に就くために勉強してる状況だったわけですからね、多少の…いや、相当なうしろめたさは感じていました。 それでも、この曲を聴いては、「今は、いつか旅に出る為の準備期間だ!」と自分を正当化しながら…半ば思い込ませながら、独りで頑張っていたのを思い出します。まぁ…今の自分も、その頃からはあまり変われてないですけどね…臨んだ仕事は”一応は”できているという状況にはなりましたが、相変わらず今の僕も、”いつかきっと旅に出る”状態だと思っています、笑。 そこへきて、この【僕はきっと旅に出る】という曲ですが…泣きましたねー、これは誇張表現ではなくてです。何回か聴いていて、まさに、先述したCメロを聴いた時でした、無意識に頬を涙が伝っていたのです。 何ていうか、自分の状況に対して、これほどまでに寄り添ってくれる歌があるのかと…これは誰もが経験あるとは思いますが、まるで自分のために歌ってくれていると錯覚するほど、自分の気持ちと それどころか、部屋を出られなくなった人にとっては、外に出ること自体がもう”旅”だと思います。 仕事に就けない人は、仕事を見つけること自体が”旅”の目的でしょうし、じゃあ仕事に就けば”旅”は終わりか、と言われても、決してそうでもなくて、仕事に就いてからも、やっぱり”旅”は続くわけです。 病気や障害を抱えて、それが”旅”に出ることを困難にさせているケースだってあるでしょう。 かと言って、一見すると順調に生きているように見える人でも、何かしらを抱えていて、いつか”旅”に出たい、自分を変えたい、何かに挑戦してみたい、などと思っているかもしれません。 しかしながら、それがすぐに叶うとは限りません。勇気が足りなかったり、準備が整っていなかったり、根本的に何か出来ない理由があったりするかもしれません。 それでも、いつかきっと!って思いながら、誰もが過ごしたりしているわけです。すぐに行動には移せなくても、思っていることは、間違いなく本当なんですよね。 * 重ね重ね言いますけど、”今はまだ難しい”んですよね。それをちゃんと踏まえてくれているのは、本当に草野さんのすごさ、優しさだと思います。 2番のサビに入る前に、"でもね 分かってる "という歌詞がありますが、ここも、たったこれだけの短いフレーズが、本当に深い意味を持っていると感じます。今すぐには旅には出られないけど、でもいつかまた旅に出たい…と、そういう状況にある人に寄り添ってくれているような気がします。 そして、一人忘れていますね、この歌の向かう先には、草野さん自身も、きっと居るのだと思います。草野さん自身が、震災以後のラジオや映像で、「音楽をやることの意味を考えさせられた、意味があるのだろうか」と語ると同時に、「音楽ができることの幸せを感じている」とも語っていました。 こういう歌詞が出てきますが、この部分は、最後にこんな風に変わっていきます。 * 実際に見えたのか、または、これも想像であるのか…とにかく、それがいつの日か、 * ”その時まで”じゃなくて、”そん時まで”という響きも、何か好きなんですけどね。自分の思っていることが、いつか”本当”になるその時まで、希望を持って頑張っていこう、という草野さんの想いが込められた、強くて優しい応援歌だと思います。 僕の方こそ、この歌に「ありがとう」を言いたいのです。僕はきっと旅に出る LIVE映像(short ver.) 小沢健二『ぼくらが旅に出る理由』歌詞の意味解釈。その他引用されているポール・サイモンの『You Can Call Me Al』と『Late in the Evening』の紹介。安藤裕子やフジファブリック、倍賞千恵子にもカバーされています。 小沢健二さんの「僕らが旅にでる理由」という曲はラブソングですか?私の解釈では、生と死が巡るこの世に自分が生きる意味、起こった出来事の意味を知るという、どちらかというと人生ソングに聞こえるのですが…もし、悩んでいる若い女の 4月。新生活が始まった人も多いのではないでしょうか。そんなときに聴きたくなるのが、きょうはこの曲の歌詞の意味について考えてみました(主観的な深読みもおおいに含みます)。もくじこの歌は息子が社会人になって上京してしまったときとか、同僚が転職していなくなってしまったときとか。小沢健二さんは2014年に『笑っていいとも』の最終回直前に16年ぶりのテレビ出演を果たし、「タモリさんとスタッフのみなさん、長い間おつかれさまでした」とこの歌を披露。隣でニコニコしながら聴いているタモリさんの顔を観て、「タモリさんも新たな旅に出るんだなあ」となぜか全然関係ないぼくまで泣きそうになってしまいました。サビの歌詞。いきなり話が逸れますが、「私のことどれくらい愛してる?」という質問に答えるのってものすごくめんどくさいですよね(聞かれたことないけど)。ここでは「どれくらい愛の大きさを示せるか」が回答のポイントになります。それくらいそれに引き換え「あふれる」というまさにありふれた単語で、これだけシンプルに「たくさん」を表しちゃうセンス。このフレーズが好きすぎてもう。曲のタイトルである「ぼくらが旅に出る理由」ですが、そりゃそうですよね。旅に出る理由なんて、人それぞれ違います。だからこそ見送る人、見送られる人、進学する人、転職する人、留学する人…さまざまな立場の人がこの曲に共感できるんですね。この曲を聴きながら旅に出て、自分の取る行動に対する理由って、意外と自分自身ではわかってなかったりしますからね。しかし、旅に出る理由は人それぞれと言っても、共通することだってあります。たとえば2番まで歌詞を追っていくと、「摩天楼」という単語が出てくるので、「遠くまで旅する恋人」はニューヨークに行ったんだということがわかります。ニューヨークの彼女から届いた彼女は新たな環境に入り、さらに「発見」と「成長」は、恋愛だけでなく、この曲を歌っている「ぼく」自身は、東京に残っていることになりますが、「ぼくらの住むこの世界では 太陽がいつものぼり」と言うとおり、朝が来て、夜が来て、また朝が来るというずっと同じ環境で暮らしていたら、そんなことなかなか気づけないですよね。ぼく自身、いまアフリカのルワンダで暮らしていますが、ふとした瞬間に月や太陽を見てそして視点は「世界」から「宇宙」へと広がりを見せながら、また「街」へ。日々、「暮らし」を営んでいるのは日本の人もニューヨークの人もルワンダの人も同じ。そして「誰もみな手をふってはしばし別れる」んです。お別れのときはもう一生会えないんじゃないかという気持ちにもなってしまいますが、「この世界」はどこまで行っても「この世界」です。どこに住んでいても朝はやってくるし、喜びも悲しみもやってくる。だから、オザケンさんは、メロディを洋楽から引用することが多いですよね(公言しているので「パクリ」ではない)。『ぼくらが旅に出る理由』でもPaul Simonの2曲が引用されています。イントロが使われてます。間奏(1:50あたりから)が使われてます。名曲であるがゆえに、なんといや~、いい歌!タケダノリヒロ(つぎのページへ!アフリカ・ルワンダでスタディツアー&オーダーメイド旅行運営/ YouTube「ルワンダノオトTV」/ ルワンダ情報サイト「ルワンダノオト」/ブログ月15万PV/メーカー営業→青年海外協力隊→Africa Note Ltd.起業/好きな飲み物は白湯Copyright © 「前作「本作は、2ndアルバム『全作詞・作曲・編曲:小沢健二 本作は、以下のアーティストによってカバーされている。 くるりの「ハイウェイ」歌詞ページです。作詞:岸田繁,作曲:岸田繁。(歌いだし)僕が旅に出る理由はだいたい 歌ネットは無料の歌詞検索サービスです。 (※本来の順番には沿っておりませんが、この曲に関しては、とある都合により先に載せておきます。次回からは、また本来の順番に戻ります、ご了承ください) 【僕はきっと旅に出る】僕はきっと旅に出るスピッツJ-Pop¥250provided courtesy of iTunes 38作目の両A面シングル『さらさら / 僕はきっ… この他、1.1.1.1.1. (※本来の順番には沿っておりませんが、この曲に関しては、とある都合により先に載せておきます。次回からは、また本来の順番に戻ります、ご了承ください) 【僕はきっと旅に出る】僕はきっと旅に出るスピッツJ-Pop¥250provided courtesy of iTunes 38作目の両A面シングル『さらさら / 僕はきっ… ぼくらが旅に出る理由 (Single Edit) (Horn Arrangement:小沢健二・NARGO・北原雅彦・GAMOU(東京スカパラダイスオーケストラ) / Strings Arrangement:服部隆之) 2ndアルバム『LIFE』収録テイクより、イントロと歌詞の一部がカットされたシングル・バージョン。 小沢健二『ぼくらが旅に出る理由』歌詞の意味解釈。その他引用されているポール・サイモンの『You Can Call Me Al』と『Late in the Evening』の紹介。安藤裕子やフジファブリック、倍賞千恵子にもカバーされています。 「どうして旅するの?」とよく聞かれます。理由なんてどうでもいいとも思うんですが、あえて言葉でいうなら「より変化するため」です。僕にとって「変わる」ことは「生きる」ことと同じ意味です。