レクサスuxとは2018年の11月末より販売が開始された新型コンパクトsuvとなります。 このuxは、レクサスのsuvラインナップで最も小さいsuvとなり、トヨタのch-rとプラットフォームを共有した、事実上の兄弟車です。
これまた遅くなりました。(^_^;
動画では言及できなかった、カムリとの... 総合的に言うと、非常にいい感じ!先に試乗したガソリン車のUX200よりも明らかに軽快感がある。もちろんハイブリッドゆえに車重はガソリン車より重いのだが、ハイブリッドならではのレスポンスの良さがこの軽快感を生んでいる。「UX200」に対して「UX250h」。高速域でのフィーリングは試せてないので分からないが、少なくとも街乗りレベルではアクセルワークに対して素直にダイレクトな反応を見せ、スイスイと非常に気持ちのいい走りが可能だ。 発進は主にモーターの力でスルリと走り始めるため、非常に静かでなめらかな発進ができる。新プラットフォームによる優れた骨格とハイブリッドならではのメリットが、さすが高級車レクサス!と言わしめる上品な発進挙動を生み出していると言っていいだろう。 まず走り始めて中速域まで加速する際、率直に、「これ、思ってたより気持ちいいなぁ!」と思った。トルクの出方がすごく自然で、かつ力強くて気持ちいい!トヨタのハイブリッド車にはこれまでにいくつか試乗したことがある(スペックはそれぞれ異なるが)ので、モーターによる加速の感触はある程度は予想がつくと言うか、想像はしていたのだが、その想像を超える軽快さ、気持ち良さだったのだ。なんでこんなに気持ちいいのだろう?とにかく、アクセルの踏み込みに対し、全く違和感のないリニアな加速フィール。モーターとエンジンとの協調の部分で、そのフィーリングに不自然な変化が生じる様子すら無い。 トヨタのハイブリッドは、確かに以前よりフィーリングの面で改善は進んでいると感じていたが、今回ほどその進化を感じたことはない。あまりにも予想以上に自然で好感触な加速フィールだったので、それについて営業マンさんと話していたところ、「ハイブリッドは常に改善が進められておりまして、如何に人間の感覚に対して違和感のない、リニアな感触にするかというところは、年々良くなってきていますね。」とのこと。 いや、それにしてもここまでくれば大したモノだ。もはやガソリン車と区別して考える必要のないところまで来ていると言っても過言ではない。 いつもの急坂で急加速を試してみた。やはりアクセルを踏み込んだ瞬間の反応の良さは、さすがにハイブリッドのほうがガソリン車よりも俊敏だし、力強さも一枚上手。だが、エンジンそのもののスペックはUX200に積まれている2リッターエンジンよりも劣るからなのか、限界パワーという点では、UX200に対してそれほど大きく違うという感じはしなかった。なので、まぁUX200よりも力強いことは確かだが、★の数を増やすほどの差は無いかな、と。 前回、UX200に乗った時はグレードが「F SPORT」だったのに対し、今回は「version C」ということで、足回りが異なる。その差がハンドリングにどこまで影響するかを少し心配していたが、ぜんぜんOKだった。(^_^)急ハンドルを切った時の反応もいいし、大きく姿勢を乱すこともなかったので、この足回りでも少々攻めた走りをしても大丈夫だと思う。もちろん、山道のワインディングを攻めたりすれば、限界性能では「F SPORT」には及ばないだろうけど、私としてはこれでも十分だと思った。 UX200との違いは特に感じなかった。 ハイブリッドということもあって、ブレーキのフィーリングはガソリン車に比べれば少し劣る。というのも、ブレーキペダルを踏み込んでいった先での感触がカチッとしてないというか、少々フニャッとした感触があり、カックンにならないように止まるためには、止まり際でのブレーキの踏み具合の調整に少し注意が必要だ。だが、すぐに慣れる程度なので、特に問題視するほどではないだろう。 ただ、ブレーキを踏み込む強さと制動力のリニア感という部分では、ややイメージと合わない部分があるかもしれない。ここで、「あるかもしれない」と、あいまいな表現をしたのは、少なくとも街乗りで多用するブレーキングの範囲内では、制動力のリニア感にほとんど違和感は感じなかったから。でも、強いブレーキングをする場合、あのブレーキペダルを踏み込んでいった奥で感じるフニャッとした感触を考えると、ブレーキの強さがどれくらいの強さで効いてくれるのかイメージできないなぁ、と感じるのだ。 さぁ、問題はここだ。先に試乗した「F SPORT」はちょっと硬めだと感じたが、「version C」はどうか。 結論から言うと、「あれ?思ってたほど変わらない。。。」というのが率直な印象。(^_^; やっぱり基本的には、期待するよりもやや硬質な感触。ただ、荒れた路面を通過した際の車体の上下動は、こちらのほうが抑えが効いてる感じがする。感触そのものは大きくは変わらないけど、足回りのストローク的にはこっちのほうが大きめなのかな、という感じの印象だ。なので、全体的な乗り心地としては、こちらのほうが穏やかで快適性は少し高いかな、と。 結論として、高級車の乗り心地として恥ずかしくない乗り心地だとは思う。ただ私としては、やはり新プラットフォームを採用した「レクサス車」ということで、さらなる高みというか、もう一段レベルの高い乗り心地を期待していたのだが、正直そこまでは至っていない、かと。(-_-) 元々スポーティーな性格のクルマではないし、グレードもスポーティーなグレードではない。だから当然、スポーティーという感じの乗り味ではないのだが、少々の急ハンドルでは姿勢も乱れないし、足回りの踏ん張り感、路面変化への追従性など、そこそこスポーティーな走りも楽しめる乗り味だと思う。 「version C」でもやや硬質な印象が残っているのは残念なところで、そのため、乗り心地は良いとはいえ、印象として「コンフォート」という感じは薄い。カドのあるようなショックは感じないし、路面のザラつきなどもあまり伝えてこないので、まぁ一般的にはコンフォート寄りの乗り味とは思うのだが、もう少しキャラクターをはっきりさせてほしいなぁという感じは否めず、やや中途半端。(-_-) 。。。これはヤバい。。。「まさか、、、『こっち』だったとは。。。」という感じ。(^_^; 結論から言おう、これは非常に素晴らしい静粛性だ。今回の試乗の目的は、「version C」の乗り心地のチェックが主な目的だったのだが、先述した通り、乗り心地では感動するような感触を感じることは出来なかった。一方、全く期待していなかった静粛性で、まさかの感動レベル! (^o^;私の試乗経験上、これほどまで「静粛性」で驚いたことはない。 何がスゴいって、エンジン音がほとんど聞こえないのだ。(^_^; 私の過去の試乗経験上、トヨタのハイブリッドで弱い部分の1つと言えば、私としては「静粛性」だった。もちろん、ハイブリッドはモーターによる発進などで基本的には静かなのだが、加速時にアクセルを踏み込むと、急に「ブオーーーーッ!」とエンジンが音を立てて回り始める感じがあった。つまり、定速走行から加速をする際に、エンジン音がオフの状態から急にオンの状態になる感じがあって、エンジン音の盛り上がりとアクセルワークがリニアにリンクしない。だから余計に「オン」した時のエンジン音が目立つし、その聞こえてくるエンジン音も上質なサウンドとは言えなかった。そういうところが、私がトヨタのハイブリッドで嫌っていた部分だったのだ。 しかし!今回試乗したハイブリッド車、UX250hは違う!加速時にアクセルを踏み込んでも、あの「ブオーーーッ!」というエンジン音がほとんど聞こえないのだ! これには驚いたね。まさかここまで、あの急に回り出すエンジンの音を遮音できるなんて。と同時に、「この手があったか!」と、妙に納得した。つまり、あの急に盛り上がるエンジン音とアクセルワークにリニア感を持たせるように改善するのではなく、「いっそあのエンジン音を一切聞こえないようにしてしまおう」、という方向での改善。まさに「レクサス」だからこそ、ここまで遮音に力を入れることが出来た、というべきだろうか。これまでに乗ってきたハイブリッド車とは、全く異次元の静粛性と言っていい。 もちろん、ロードノイズやその他の雑音の遮音もしっかりしている。以前のハイブリッドで目立ち気味だった、ブレーキをかけたときに聞こえる電子音など、ハイブリッドならではのムダな雑音も一切聞こえてこない。 そして、試乗が終わってから気付いた事が1つ。以前、新型クラウンのハイブリッドに試乗したときに、非常に耳障りだった接近音(低速時に、歩行者に車両の存在を知らせる音)。これが全く聞こえなかったのだ!(・o・; 確かあの接近音は、国交省により2018年3月以降の新型車には装備が義務付けられており、それゆえに新型クラウンでは接近音をオフに設定することができなくなっていたはず。だから、今回試乗したUX250hも、低速時には接近音を出していたはず、なのだ。装備表を確認してみたら、「車両接近通報装置」が、確かに装備されている。なのに、私には全く聞こえなかった。(^o^;クラウンではあれほど耳障りだったのに、レクサス UXでは全く気付かないほど聞こえないなんて。。。(^_^; というわけで、まさに別格の静粛性。走りのフィーリングといい、この静粛性といい、ついにハイブリッド車は「超静かなガソリン車」と言ってもいいぐらいに、ハイブリッドならではのネガティブな面を克服したと言っていい。このUX250h、私の中で「ハイブリッド新時代」の元年とも言える存在と認めよう。 今回、エンジン音の音質に関しては評価なしとさせて頂く。というのも、ホントにほとんどエンジン音が聞こえなかったから。(^o^;いや、もちろん急加速させた時にはそれなりに回ってるわけだから、無音ってわけじゃないんだけど、ホントに遠ぉ~~~くで穏やかぁ~~~に回ってる感じで、全く存在を主張してこないのだ。そんな音を評価する意味、ないでしょ。(^_^; 居住性に関しては、先に試乗したUX200と同じ。 「F SPORT」に対し、「version C」ではシートの形状が変わるのだが、まぁ「version C」でも程よいホールド感で、悪くないね。ただ、標準装備の「L tex」とかいう素材のシート、これ、ちょっと座面が滑りやすいかなという感じがしたので、あまりスポーティーな走行をさせるとブレーキングの際など、ちょっとケツの位置が定まらないかもね。(^o^;「F SPORT」でも標準のシートは「L tex」みたいなので、スポーティーなグレードの場合は、このシート素材はちょっとどうかなぁという気はするね。 後席も特に変わりない。 先に試乗したUX200は「F SPORT」専用のオプション本革シートが装備されていたのだが、先述した通り、今回の「version C」では「L tex」という素材の標準のシートが装備されていた。このシートの質感、特に高級感があるわけではなく、かと言ってチープでもない、レクサスとしては少々中途半端な感じもする。どっちかと言うと、高級感よりは、少し「カジュアル感」の方向に逃げたかな、という雰囲気かと。 その代わりと言ってはなんだが、センターコンソールサイドのニーパッドが、「F SPORT」では樹脂だったのが「version C」ではソフトパッド表皮巻きになるので、そこはちょっと良いところ。だが、内装のパッと見の全体的な質感としては「F SPORT」と大差ない。正直、「レクサス」としてはこれじゃあ物足りないね。(^_^; 「F SPORT」の専用装備が無くなるだけで、その他の装備はほぼ「F SPORT」と変わらない。 今回の試乗車には、私が希望する標準のオーディオが装備されていたので、音質をチェックしてみた。 いいね、標準のオーディオとしては、レベルの高い音質だと思う。ちょっと低音側が強い感じはするが、音のクリア感、高音の伸び、いずれも悪くないね。この音質だったら、わざわざオプションのオーディオを付けなくても全然イケるでしょう。(^_^) 基本的な印象は「F SPORT」とほとんど変わりない。個人的な感想だが、レクサス UXは「F SPORT」とそれ以外のグレードで、見た目の印象の差が少ない車種だと思う。それはエクステリアだけでなく、インテリアにおいてもそうだ。なので、デザインに関する評価も、「F SPORT」と同様とさせて頂く。
辛口試乗記とクルマのあれこれフォローする 昨年、2018年の11月27日に、レクサスの新規車種「レクサス UX」が発売された。 昨年、2018年の11月27日に、レクサスの新規車種「レクサス UX」が発売された。