後輩育成 本 おすすめ
教育、育成で大事なのは、まず教える側が教わる側から信頼されること。信頼される先輩社員になるためには、先輩として後輩が認めるだけの能力を発揮する事が大切です。そして、後輩から見て重要な能力の種類を挙げると大きく三つに分けられます。順を追って見て行きましょう。 このページに辿り着いたあなたなら、なんらかの理由で「マネジメントの本」を探していることだろう。このブログ「Mission Driven Brand」は、外資系コンサルティングファームと広告会社の両方のキャリアを持つ筆者が、ブランディングやマーケティング、ビジネスにおける「できない、わからない」の解決を目指しているブログだ。   筆者は外資コンサル時代及び広告会社時代を含め数百人越える管理職の方と仕事をしてきたが、人材育成やプロジェクトマネジメントに悩みをお持ちの方は非常に多い。また筆者自身も、現在は広告会社の管理職として、日々試行錯誤を繰り返している。コンサルティングファームも広告会社も、極めて個性が強く多様な人材がチームを組んで仕事に当たる。そのため「チームマネジメントのスキル」は常に重要な関心ごととなる。今回はそんな環境で働いてきた筆者がおすすめできる「マネジメント本」を分野別に24冊紹介しよう。どれも本ブログの筆者であるk_birdが、日々「マネジメント」と格闘するなかで「ぜひ読むべき」という結論に至ったマネジメント本だ。しかし、もしあなたに時間の余裕があるなら、この記事を読む前に、まずは以下の解説記事をお読みいただきたい。「知識」は、過去の先人達が生み出した「知恵」であり、有用であることは否定しない。しかしあなたにとってみれば「単なる先人からの借り物」に過ぎず、あなたオリジナルの「知恵」ではない。近年、知識が陳腐化するスピードが速まっている。だとすれば「知識を学ぶスピード」よりも「知識が陳腐化するスピード」が上回る臨界点に達すれば、あなたの成長はそこで限界を迎えてしまうことになる。しかし、すぐに陳腐化してしまう「知識」を得るのではなく、時代を越えて通用する再現性の高い「原理」や「本質」をストックしていければ、あなたの成長に限界はなくなるはずだ。どんなに優れたマネジメント本も、その知識を「消費」するだけでは、結局は何も残らない。なぜなら「読書」から得る成果とは、の掛け算で決まるからだ。もしあなたがマネジメント本を「消費」ではなく「投資」と捉え、あなた自身の「思考能力」に結び付けることができれば、あなたの書籍代は「消費」から「投資」へと変わる。上記の解説記事では、ビジネス本を「投資」と捉え、あなた自身の「思考の範囲」を広げ「知恵を生み出す思考能力」を身につけるための「読書法」を解説している。お読みいただいた方からは「良記事に出会えて感謝」というお褒めの言葉も頂戴している解説記事だ。もし「マネジメント本」を手に取る前に上記の解説記事をお読みいただければ、あなたの読書は「消費の読書」から「投資の読書」へ変わり、あなた自身も変えていくことができるはずだ。まずは冒頭に、僭越ながら拙著を紹介させていただこう。現在は「VUCAの時代」といわれるように、一寸先の未来すら読みにくい時代だ。また、インターネットの発達によって情報が氾濫する近年は、情報のスピードに追いすがるのが精いっぱいとなり、情報ひとつひとつの「意味合い」や「解釈」が難しくなっている時代ともいえる。しかしそんな時代だからこそ、数ある情報の中からいち早く重要なものを見抜き、左脳と右脳の両方を駆使して未来の可能性を見出す「推論力」が求められる。人は誰もが「自分の頭で考えられる範囲」が自分の行動の限界になる。巷には「論理的思考」や「クリティカルシンキング」など様々な思考法が存在するが、重要なのは「思考法を理解すること」ではなく「思考法の頭の使い方を理解すること」だ。どんなに優れた思考法も「どのような局面で」「どのような手順で」「どのような頭の使い方をすればいいか?」がわからなければ、実務に落とせず、役に立たない。本書は「推論力」を「見えない原因」や「見えない未来」を適切に見通す力と捉え、様々な思考法について「頭の使い方の手順」や「トレーニング方法」に加え「習慣化する方法」まで含めて解説している書籍だ。おかげさまでAmazonレビューでも、など、ありがたいコメントを頂いている。もし、あなたのチームが日々の仕事の中で「なにをどう考えていいかがわからない」という状態に陥ることが多かったり、あるいは「シャープな仮説が立てられない」と思うなら、ぜひ本書をチェックしてみてほしい。   それでは、ここからはおすすめマネジメント本を紹介していこう。1年で発刊されるビジネス書は、5,000冊を越えると言われる。しかし、その中で時代を越えて通用する書籍は、そう多くはない。そのような中で選定したマネジメント本は分野別に31冊となる。分類は以下の通りだ。さらに選定基準は、以下の基準のどれかに当てはまるものとした。31冊と分量が多い理由は、「分野ごとの固め読み」をすれば、同じ分野の書籍が主張する「共通点」と「差異点」が浮き彫りになる。そして「共通点」「差異点」それぞれに対して思考を巡らすことができれば、ビジネス読書は単なる「知識止まり」にならない。「あなたオリジナルの考え」を形創るきっかけとなるはずだ。突然の質問で恐縮だが、今あなたの目の前に「おなかをすかせた人」がいたら、あなたはどのような行動をとるだろうか?もしおなかをすかせた人が「餓死寸前」なら食料を与えることが先決だ。しかし上記を仕事に当てはめるなら「食料の得かたを教える」が部下育成の正解となる。管理職の間からは「部下は指示待ちで、自分の頭で考えて動いてくれない」という不満をよく聞く。そして優秀な人であればあるほど率先垂範を行い、的確な指示を出し続ける。しかし部下の側から見れば、上司が「率先垂範」し「的確に指示」すればするほど「答えは与えられるものだ」と感じるようになり「指示待ち状態」になっていく。本書はそんな悪循環を断ち切り「答えを教える」のではなく「答えの出し方を考えさせる」方法や「その際の接し方」を解説した書籍だ。もしあなたが「部下の指示待ち状態」で悩んでいるのなら、一読に値するおすすめの書籍だ。「マインドセット」とは「無意識の思考パターンの束」のことを指す。例えば、人や組織に内在する「先入観や思い込み」「物事を捉える上での思考のクセ」「価値観や信念」などの無意識の思考パターンを「束」としてとらえる考え方だ。そしてマインドセットが恐ろしいのは、それが「無意識」であることだ。「無意識である」ということは、自分では自覚しずらいことを意味する。そして「マインドセットが自覚しずらい」ということは、気がつかないままあなたの部下、あるいはチームを浸食し、行動を支配してしまうことを意味する。本書は、そんな「マインドセット」を扱った世界的ベストセラー書籍だ。本書の主張は「能力の有無」という「事実」ではなく「能力は努力次第で伸ばせると”信じられるかどうか”」という「マインドセットの在り方」こそが人の未来を変えると説く。本書では「硬直マインドセット:自分の基本能力は変えられない」と「しなやかマインドセット:学習・成長により自分の基本能力は変えられる」の対比が繰り返し述べられ、マインドセットを能動的に選択する重要性を学ぶことができる。もし、管理職であるあなたが部下を育成するにあたって、あなたの部下の「心構え」や「思考態度」をひも解きたいなら、まずは「マインドセットの重要性を理解する」ことが出発点となる。部下は、成果を出すための道具ではない。当たり前のことだが、部下は「1人の人間」であり、1人の人間である以上、感情を持った生き物だ。管理職であるあなたは、そんな部下に対してしっかりと「感謝の気持ち」を伝えているだろうか?部下の「可能性」を信じ、その「可能性」を伝えきれているだろうか?あなたが嬉しい時には嬉しい、悲しい時には悲しいと、率直な感情を伝えているだろうか?ビジネスの世界では、ロジックが重要だとよく言われる。しかしあなたの部下は人間である以上、気持ちや感情もまた、業務のパフォーマンスに大きな影響を与えることは自明の理だ。本書は、このような「部下の感情」に着目し「共感マネジメント」と称して「共感の力」で部下育成・チームマネジメントを実践していく方法論が記されている書籍だ。リーダーの心がけ次第で、部下やチームは変わる。もしあなたが「指示・命令レベル」を越えて「感情レベル」で志を共有する部下を育成したいなら、本書は一読の価値があるはずだ。部下はどのような動機で行動を起こすのだろうか?部下は、どのような条件が揃えば行動を変えてくれるのだろうか?もし管理職であるあなたが「指示・命令がなくても、自律的に動いてくれる部下を育てたい」と考えるなら、コーチングは必須のスキルとなる。コーチングとは、対話によって相手の自己実現や目標達成を図る技術だ。ティーチングと異なり、部下の自発性を引き出し「自立」と「自律」を引き出す指導法ともいえる。従来の上司と部下の関係は、上司から部下への一方通行の指導だったが、コーチングにおいては、双方向でアイデアを出し合い、それらを検討し、さらに行動に移すためのアイデアも双方向のコミュニケーションから生み出す関係を実現する。本書の著者は日本におけるコーチングの第一人者であり、コーチングについて幅広い視点で網羅的に説明がなされている。また、実際に使える話法例も豊富なことから、部下の自発性を引き出すためのあなたの引き出しは、格段に増えるはずだ。「仕事の成果」と「部下の育成」をどう両立するか。近年では管理職といえどもプレイングマネージャーが増え「成果」と「部下育成」の両立は、多くの管理職にとって切実なテーマとなっているはずだ。本書は、このような「成果」と「部下育成」の両立に切り込んだ書籍だ。「部下を育成する」ことは、あなたが所属する企業や組織の未来を創ることだ。しかし、いざ部下育成を行おうとすると、限られた時間の中で「どのような局面を利用し」「どのように部下と接するのか」に戸惑う管理職は多い。そんな状況の中、本書は「1日3分」の時間を活かして部下を育成していく方法論を解説してくれている。本書の特筆すべき点は、時間がない管理職を想定している点だ。プレイングマネージャーとして忙しい中、日々の「部下とかかわる局面」を想定し、その局面(3分間)を有効に活かしたコーチング手法を指南してくれている。「部下育成のためにコーチングを実践したいが、まとまった時間が取れない」もしあなたがそんな悩みを抱えているのなら、本書はその特効薬となる書籍だ。リーダーシップ論には「特性理論」「行動理論」「条件適合理論」など様々な理論があるが、それらの理論を一冊に凝縮し解説しているのが本書だ。リーダーシップとは、極論すれば「人と人との営み」だ。そして「人」はそれぞれ多様な個性が存在する以上、誰にも当てはまる絶対確実な「リーダーシップ」など存在しない。しかし、リーダーシップに対する様々な「理論」を理解しておけば「自分の個性」「チームメンバーの個性」「現在置かれている状況」などを加味して、自分なりの「リーダーシップの取り方」を見出すことができるようになる。もしあなたが「リーダーシップを学びたい」「リーダーシップを身につけたい」と考えているのなら、本書はその入り口にふさわしい一冊だ。ビジネスの成功には、チームリーダーや管理職の存在が重要であることは疑いようがない。リーダーシップやマネジメントについては数多くの書籍が出版され、様々な定義がなされているが、本書はリーダーシップやマネジメントの「本質的な要素は何か?」を追求し、調査と科学の知見を踏まえながら核心部分を提示してくれている書籍だ。特筆すべき点は、抽象論にとどまらず具体的にどういう行動を起こせばよいかまでを指南している点だ。心の構え方次第で、見える景色は変わる。もしあなたがリーダーやマネージャーなどの管理職なら、あなたが見える景色を劇的に変えてくれるはずだ。リーダーは、1人では成功できない。本書は「普通の人」が「まわりに推されてリーダーになる」ための「考え方」や「心構え」を51項目にまとめた書籍だ。人は良くも悪くも、自分なりの「価値観」や「考え方」が「行動」になって表れる。そうであれば、リーダーとして必要な「考え方」や「心構え」を理解することは、優れたリーダーシップを発揮する上で必要不可欠なステップとなる。本書は、スターバックスのCEOを務めた岩田松雄氏が、自身の経験をもとに描かれているため、非常に実践的でわかりやすいのが特徴だ。リーダーシップといえば、つい思い浮かべるのは「俺についてこい」的なカリスマリーダー像だが、本書を読み進めていけば、リーダーに求められる考え方や行動は本質的に異なることが理解できるようになる。極論を言えば、リーダーは「人間の感情」を扱う。もしあなたが管理職として「人間の感情を扱う際の心がけ」を理解したいなら、本書は一読に値する参考書となるはずだ。もしあなたが「役職」や「肩書」を取り除いたとき、それでもあなたに付いてくるチームメンバーはどれだけいるだろうか?「マネジメント」は「職務的な地位に基づく働きかけ」だが「リーダーシップ」は「人としての働きかけ」であり、もしあなたが「地位・権限以外の何か」でチームを動かしたいなら、本書が役に立つはずだ。本書は、戦略論の第一人者と組織行動論の研究者が「リーダーになるプロセス」に着目し「リード・ザ・セルフ」「リード・ザ・ピープル」「リード・ザ・ソサイエティ」の3つのステップを旅になぞらえながら解き明かした書籍だ。もし、あなたが「役職」や「肩書」以外の力でチームを率いていきたいなら、必読の書籍だ。   本書はTEDで4000万回以上再生された講演動画「How great leaders inspire action」から生まれた、リーダーシップのベストセラー書籍だ。本書では、地位や権限で人を動かす「形式上のリーダー」ではなく、人々を感激させ奮起させる「本物のリーダー(オーセンティックリーダー)」の重要性を繰り返し説いている。また「本物のリーダー」になるために必要なのは「WHAT(何を)」ではなく「WHY(なぜ)」であり、大義、理想、信条から物事を考える習慣として「ゴールデンサークル」というフレームワークを提示してくれている。本書を読めば、リーダーシップとは「地位」や「権力」の発揮ではなく、人々が望む素晴らしい目標による「共感」「共鳴」を得て支持者を広げていくことであることがわかる。チームメンバーは、リーダーが先頭に立つから付いてくるのではない。リーダーが掲げる社会的使命や価値観に共鳴し、チームメンバーが後押ししてくれるから、リーダーは先頭に立つことができる。もしあなたが「WHYでインスパイアするリーダーシップ」を手に入れたいなら、本書は傍らに置いておきたい書籍だ。「つい、自分の考えを押し付けてしまう」「つい、答えを言ってしまう」「つい、自分ばかりが話しすぎる」…。もしかしたら、あなたはそんなリーダーになってはいないだろうか?残念ながら、リーダーが答えを知っている時代は、すでに終わりを告げている。ビジネスの変化は激しく、現場の最前線にいる部下のほうが、リーダーよりも新しいことに詳しい、などの逆転現象も珍しくない。今や「リーダーの経験値」や「腕力」で成果を上げられる時代ではなく、むしろボトルネックにすらなり得る時代だ。そんな状況の中で、本書は「引っ張らない」リーダーシップの方法論を解説している書籍だ。これからは「俺が主役」ではなく「みんなが主役」になって、働いているみんなの力で答えを見つけ、創っていく時代だ。もし本書をお読みになれば「引っ張らないリーダーシップ」が求められる時代に「どうすれば一人一人の個性を活かせるのか?」「どうすればモチベーションを掻き立てられるのか?」「どうすれば、信頼や手ごたえを作っていけるのか?」について、数多くのヒントが得られるはずだ。あなたの職場には「管理されたがっている部下」は何人いるだろうか?「管理」といえば、つい指示や命令、あるいはルールを通して現場を統率することだと考えがちだ。しかし、リーダーの指示や命令に忠実な組織では、リーダーの限界がそのままチームの限界となる。リーダーの本当の仕事は「そもそも管理をする必要がない部下」を数多く生み出すことだ。そしてチームメンバーの多様性を引き出しながら支援を繰り返し、リーダーの限界以上の成果に結び付けることが求められる。本書は「管理」ではなく「支援」に軸足を置いたリーダーシップの在り方について解説してくれている書籍だ。「支援」されたがっている部下は「管理」されたがっている部下より圧倒的に多いはずだ。もし、あなたが「管理職」なら、ぜひ本書を手に取ってみて欲しい。これまでとは異なった視点に、目からウロコが出るはずだ。ビジネスで成果を生むには、多くの関係者の協力が必要不可欠だ。あなたの企業でも、様々な部門を横断するプロジェクト型の業務は多いはずだ。本書は、プロジェクトマネジメントの初心者向けに、基本となる知識と技術を紹介した書籍だ。本書の著者は、多数のプロジェクト現場の実行支援を経験しており「プロジェクト憲章」や「WBS」など、普段なら聞きなれないプロジェクトマネジメント用語なども丁寧に解説してくれている。もし、あなたが初めてプロジェクトマネージャーを経験することになったのなら、本書はプロジェクトのイロハを理解する上で、おすすめ書籍となる。本書は、リーダーシップ開発で世界をリードするヘイグループに所属するコンサルタントが、プロジェクトマネジメントを成功させる「勘所」を解説した書籍だ。「チームメンバーのやる気が低いときは?」「関係者の利害調整は?」など、プロジェクトマネジメントの「あるある」に関して、著者なりの勘所を紹介してくれている。変化が求められている今、ルーティン業務を滞りなく進めるだけでなく、部門横断型プロジェクトを推進するプロジェクトマネージャーのスキルの重要性は高まっている。ぜひ、マーカーを片手に読み込んでほしい良書だ。 本書は、アクセンチュア・PwC・IBMで13年間に渡りプロジェクトのトラブルリカバリーに従事してきたコンサルタントが執筆した書籍だ。本書が秀逸な点は「プロジェクト=必ず問題が起こるもの」と捉え、プロジェクトの12のステップごとに、プロジェクトリーダーに必要なマインドセットやスキルセット、アクションを解説してくれている点だ。プロジェクトとは、極論すれば人と人との営みである以上、極めて泥臭い取り組みだ。しかし本書はそこから逃げず、具体的かつ実践的なノウハウがまとめられている。もしあなたが本書を一読すれば「プロジェクトのどこに落とし穴があって」「どのような心構えで対峙すればスムースに進むのか?」が手に取るようにわかるはずだ。プロジェクトといえば、つい目的やゴール、あるいはタスクなど「プロジェクトの中身」に目が向きがちだ。しかし、プロジェクトを成功に導くためには、もう一つ重要な要素が存在する。それは「プロジェクトの機運」だ。プロジェクトに関わった人のモチベーションが高く、かつ組織が一体となって使命感に燃えているようであればプロジェクトの成功確率は高くなるが、一方で「他人事」「様子見」あるいは「抵抗」が生じると、プロジェクトの機運は急速に失速する。本書は、プロジェクト失速の原因となる「抵抗勢力」に焦点をあて「いかに抵抗勢力と向き合うか?」を解説した書籍だ。本書は「プロジェクトの局面ごとによく現れる抵抗の例」「まずい対処の仕方」「良い対処の仕方」などを、体系的に、かつ実例を交えて解説している。実は、抵抗する側にも、理屈はある。そんな理屈をあらかじめ知っておけば、あなたはプロジェクトの機運を失速させるリスクを事前につむことができるはずだ。もしあなたがプロジェクトマネジメントに対して「中身のマネジメント」だけでなく「機運のマネジメント」も適切に行いたいなら、本書は必読だ。あなたはPMBOKをご存じだろうか?PMBOKとは、プロジェクトマネジメントの方法論を体系的にまとめたもので、今ではプロジェクトマネジメントの世界標準として世界各国に浸透している。しかし一方で、プロジェクト・マネジメントは多くの利害関係者を巻き込むため、理論の理解を深めたところで、生の現場で活かすには大きな壁があるのが現実だ。本書の著者は、プロジェクトマネジメントに特化したプロジェクトマネジメントの専門家だ。プロジェクトにリスクはつきものだが、リスクは顕在化してから対処するものではなく「事前に予防する」ことが重要であると説く。本書は教科書通りに進まない「生のプロジェクト」に対して「いかにプロジェクトを失敗させないか?」という現実的な視点を提供してくれている。数々の「プロジェクトの修羅場」をサバイブしてきた「プロジェクトマネジメントのプロ」が「先制型プロジェクト・マネジメント」のリアルな実践法を15のプロセスで解説してくれている、いわばプロジェクトサバイブ術の名著だ。 どんなに優れた戦略も、組織が動かなければ、その成果はゼロだ。そして組織を「指示・命令」で動かそうすればするほど、メンバーは「指示待ち」「命令待ち」となり、あなたの能力を越えることはない。しかし今あなたに必要なのは、あなたの能力を越えて成果を上げてくれる組織のはずだ。本書は、部下を持つリーダーに対して、自分の組織を変えるための心構えや手法を解説してくれる書籍だ。本書の著者は、モチベーション向上を専門にしたコンサルタントだ。著者が実際に経験したことを体系的に書かれているため、わかりやすく、かつ迫るような説得力がある。戦略は、実行されることで初めて成果につながる。もしあなたが「実行」部分に課題意識をお持ちなら、本書はその「病」に対する処方箋となるはずだ。人は、自分で考えて自分で決めたこと以外、決して主体的に物事を取り組もうという気持ちにはならない。本書は、本人の「変わりたい」という気持ちを引き出し、あなたが求める方向との接点を探し、導くための方法論が描かれている。「周囲を変えたいなら、まずは自分が変わるべき」は心構えとしては素晴らしいが、裏を返せば自分の成長ばかりに熱心で、メンバーに対して無関心なリーダーになってしまう。上司と部下の関係は、互いが自立しながらも、成長し合える関係が理想だ。本書を一読すれば「自分はあの人に変えられた」「あの人のあの一言が、私を変えた」など、周囲の人達を変えるきっかけを創ることができるはずだ。あなたは「ペップトーク」をご存じだろうか?ペップトークとは、シンプルに定義すれば「人やチームを励ますメソッド」のことだ。もともとはスポーツの世界で使われていたメソッドだが、アメリカではビジネス界でも頻繁に使われている。本書は、そんな「ペップトーク」の実践法を解説した書籍だ。ペップトークの方法論は、大きく以下の4つで構成されている。本書で描かれているのは、物事は前向きに捉え、心に響く言葉を投げかけ、感情を鼓舞するための方法論だ。あなたは「生産性」と聞いて、どのようなことを思い浮かべるだろうか?「コストの削減」や「会議・作業時間の削減」が思い浮かんだとしたら、ぜひこの本を読んでほしい。間違いなく、あなたにとって「目からウロコ」のはずだ。こと生産性において、つい日本人は「何かを削減すること」をイメージしがちだ。しかし生産性を上げるためには「時間やコストの削減」だけでなく「価値の向上」という側面も存在する。本書は、前述した「採用基準」と同様に、マッキンゼーの人材育成・採用マネージャーとして参画した17年間に裏打ちされたモノの見方だ。筆者は数々の新人コンサルタントと接しており「生産性を下げるポイント」も「生産性を上げるポイント」も熟知している。日本企業は、押しなべて生産性が低いといわれるが、あなたのチームの生産性はいかがだろうか?「ロジカルシンキング」「ラテラルシンキング」「デザイン思考」…。あなたがどれだけ多くの「思考法」を手に入れたとしても、それだけではあなたのチームの生産性は上がらない。なぜなら「生産性」とは「思考」だけでなく「行動」を伴って初めて実現するからだ。本書が優れている点は「ビジネスパーソンとして圧倒的に質の高いクオリティを素早く出すにはどうすれば良いのか?」について「思考法」だけでなく「意志決定の視点」や「行動」にまで落とし込まれている点だ。通常の書籍であれば「読んで学ぶ」という姿勢になりがちだが、本書の場合「読みながら使う」という姿勢が適切だ。チームメンバーに論理思考やフレームワークを学ばせても、なかなか仕事がはかどらない。そうお感じの方にこそ、お勧めしたい書籍だ。馬車馬のように働き続けているが、なかなか成果が出ない。あなたのチームはそのような局面に陥ったことはないだろうか?残念ながら、あなたが優秀な人であればあるほど、大して重要ではない事柄も含めて、あなたに仕事が集中する。努力を続けることは美徳だが「努力の量=成果の量」になってしまうと、いずれあなたには限界が訪れる。なぜならあなたが努力に費やせる「時間」は有限だからだ。本書が主張する「エッセンシャル思考」とは、重要な仕事を見極め、それ以外の仕事は計画的に削減していくという「引き算」の考え方だ。人は総じて「新しい何かを加える意思決定」はどんどん進める一方で「何かを捨てる意思決定」がおろそかになり、結果「労働時間=努力の量」になりがちだ。もし、あなたがそのようなジレンマに陥っているなら、ぜひ一読して欲しい一冊だ。もしあなたがマネージャーなら「生産性の低い会議」を「生産性の高い会議」に変えたいと思っていることだろう。世の中には、数多くの「会議本」が溢れている。そしてその多くは「会議の目的を明確にしよう」「会議の終了時にはToDoを明確しよう」などと解説されていることが多い。しかしあなたは実際の会議の現場で、いきなり「会議の目的はなんですか?」「今後のToDoはなんですか?」などと、ズケズケと聞けるだろうか?本書は「物語+解説」という形式をとり、入社2年目の若手社員が小さなことから改善を積み上げ、少しずつ会議を変えていく様子が「物語」と「解説」の両面で描かれている。そのため、日々の会議の「現場感」を失わない形で「会議を変えていく手法」が理解できるのが特徴だ。更に本書は「会議の進行役側」の視点でなく「会議の参加者側の視点」に立って「隠れファシリテーター」としてより良い会議に変えていく手法やコツが解説されている点も秀逸だ。会議は、例えあなたが参加者側だったとしても、変えることができる。もしあなたが生産性の高い会議を実現するために「実践可能な」方法論を手に入れたいなら、本書は必読に値する書籍だ。本書は、上記「世界で一番やさしい会議の教科書」の実践編となる書籍だ。「世界で一番やさしい会議の教科書」は「物語形式による現場感」が重視されているため、会議ファシリテーションの手法ついて網羅的に解説されているわけではない。一方で本書は「続編」として会議ファシリテーションを体系的に整理し、前著では説明しきれなかった現実的な技法を「8つの基本動作」として解説している。また、会議ファシリテーションは多くの参加者を巻き込む以上、組織的に定着させていくことが有効となるが「組織に定着させる方法論」についても「定着の4段階サイクルと浸透の6パターン」に整理して解説している。本書は、数多くある会議ファシリテーションの書籍の中でも、リアルな現実と向き合った「泥臭い」書籍だ。本書は、リクルートの出身者である著者が「リクルート流のKPIマネジメントの方法論」をわかりやすく解き明かしている書籍だ。著者の中尾氏は、リクルート社員として新規事業の立ち上げやKPIマネジメントを実践してきた経験を持つ。さらには、11年間にわたりリクルートグループ内の勉強会で「KPI」や「数字の読み方」の社内教師をしてきた経歴の持ち主でもある。そんな著者が描いた本書は、いわば「リクルート流KPIマネジメント」の理論と実践の両方が詰め込まれた書籍といえるだろう。もしあなたが「KPI設定」を学びたいなら一番初めに手に取りたい書籍だ。例え数あるKPIの知識に詳しくなったとしても「KPIの設定手順」や「KPIの効果的な運用方法」を理解できていなければ、単なる机上の数字遊びで終わってしまう。本書はKPIを「意味や意図を持つ言葉」としてとらえ「現場で機能するKPI設定法」を具体的に解説してくれる書籍だ。KPIは、単に成果の上げ下げを確認するためのものではない。「組織を動かす力学」として捉えるべきだ。だからこそ、論理だけでなく「人の心理が出発点」「現場でのリアリティ」「再現できる方法論」が必要不可欠となる。本書の著者はコンサルタントであることから、一企業に留まらない様々な事例をひも解きながら「組織に血肉の通わせるKPI設定」を解説してくれている稀有な書籍だ。どんなに優れた戦略も、実行に移されなければ成果には結びつかない。もしあなたがKPIを通して組織を成功に導きたいなら、本書はよい指南役になるはずだ。タイトルの通り、本書はマンガ形式でPDCAを解説している書籍だ。本書が優れている点は、マンガでストーリーが進んでいくためPDCA初心者にとっては極めてわかりやすい点だ。また「マンガでわかる●●」という類の書籍となると、つい「内容が浅いのでは?」と思いがちだが、本書の著者はトヨタの現場でいろんな人と接してきた経験があるため「Planをどの程度立てれば良いのか?」「Checkの仕方が間違っていないか?」など、要所要所で細かい手法が解説されている。そのため、PDCAを「へぇー」で終わらない工夫がなされているのが秀逸だ。もしあなたが「これからPDDCAを始めたい」と考えているなら、本書はその入り口としてふさわしい書籍だ。職場でPDCAを回すには、あなた自身が「PDCAを回すスキル」を身につけている必要がある。本書は、元外資系のコンサルタントがまとめた「一生使えるスキルとしてのPDCA」を解説した書籍だ。先ほどの「まんがで身につくPDCA」が「職場での実践」にフォーカスした書籍だとしたら、本書は「スキルとしてのPDCA」にフォーカスした書籍だと言える。本書の最大の特徴は、PDCAのそれぞれのステップで欠かせない重要なポイントを解説しつつも「営業職のPDCA」「マネージャーのPDCA」「プロジェクトのPDCA」「スキルアップのPDCA」など12の具体例を、その運用方法まで含めて解説している点だ。本来、PDCAは使える範囲が広く、学びや成果につながりやすい考え方だ。もしあなたがPDCAを様々な分野に応用し、自分を飛躍的に成長させたいなら、本書は一読に値する書籍だ。これは当たり前のことだが、チームのPDCAは、自分一人だけでは回せない。あなたがどんなにPDCAの知識やスキルを身につけても、他のチームメンバーに主体性や当事者意識がなければ、チーム全体でのPDCAは回らない。本書は、そんなチームメンバー達に「質問」を通して思考を促しながら、当事者意識を作ることでPDCAを回す方法を解説した書籍だ。本書が秀逸なのは、単なる「考え方」にとどまらず、チームメンバーのPDCAを回すための120個もの「質問集」が用意されており、極めて実践的なのもありがたい。もし、チームメンバーの当事者意識がPDCAのボトルネックになっているなら、本書はその解決策になる書籍だ。世の中には2種類の異なるタイプの情報が流通している。その2種類とは「フローの情報」と「ストックの情報」だ。「フローの情報」とは流れ去る情報のことで、いわば「タイムライン」のようなイメージだ。一方で「ストックの情報」とは、あなたが思考を巡らすことで「あなたならでは知恵」に発展可能な情報を指す。「フローの情報」の価値は「新しいこと」だが「ストックの情報」の価値は「時代を越えて変わらない本質・原理」が潜んでいることだ。そして自分の中に「変わらない本質・原理」が蓄積されていけば、いざというときに様々な要素を「変わらない本質・原理」に当てはめてみることで、質の高い解が素早く導き出せるようになる。これが「本質」や「原理」の効果だ。本書は、経営学の神様といわれるピーター・F・ドラッカー が「マネジメントの本質・原理」を体系化した過去の著作のエッセンス版であり、本書を読めば一通り「ドラッカー」が理解できるはずだ。約60年前の記述が今なおベストセラーで在り続けているのは、時代を越えても変わらない重要な本質・原理が描かれているからだろう。テクニックは、決して本質や原理を越えることはない。もしあなたがマネジメントに携わるなら、その「本質」や「原理」を理解する上で、読んでおきたい一冊だ。もしあなたが本解説以外にも関心があるのであれば、リンクを張っておくのでぜひ必要な記事を探していただきたい。    今後も、折に触れて「ロジカルで、かつ、直感的にわかる解説」を続けていくつもりだ。 しかし多忙につき、このブログは不定期の更新となる。それでも、このブログに主旨に共感し、何かしらのヒントを得たいと思ってもらえるなら、ぜひこのブログにk_birdがブログを更新した際には、あなたに通知が届くはずだ。