花子とアン 白蓮 恋人
スポンサードリンクNHK連続テレビ小説「花子とアン」第4週目から登場した伯爵家の令嬢・葉山蓮子(仲間由紀恵)。はな(吉高由里子)が通う修和女学校に24歳の編入生としてやって来て、傍若無人、わがまま三昧。その高飛車な態度に学校側も手を焼きます。はなは葉山蓮子に反発するものの、やがて文学や恋の話などを通じ、二人は掛け替えのない「腹心の友」になっていきます。▼参考記事:村岡花子と柳原白蓮の友情とは?この葉山蓮子のモデルになっているのが、歌人であり大正三美人の一人といわれる柳原白蓮(やなぎわら びゃくれん)。父は柳原前光伯爵、白蓮は大正天皇の従妹にあたり、本物の華族出身の令嬢でした。なお、白蓮の本名は柳原燁子(あきこ)で、「柳原白蓮」は短歌等を発表する時に使っていた雅号です。白蓮は父・柳原前光の妾の子として東京で生まれました。9歳の時に結婚を前提とする北小路家との養子縁組が行なわれ(白蓮は結婚が前提とは知らなかったが選択の余地はなし、夫となる資武=すけたけ=から暴力も受けていた)、やがて15歳で妊娠、出産。しかし我が子の子育てをさせてもらえず京都での生活にも馴染めず、20歳で離婚、実家に戻ります。出戻りをした白蓮は監視下に置かれ、挨拶以外ほとんど誰とも口を利かない「幽閉生活」を4年ほど過ごします。やがて勝手に縁談の話を進められたことで家出、23歳の時に東洋英和女学校に編入学します。「花子とアン」ドラマ上の葉山蓮子が24歳で修和女学校に編入して来ているので、ちょうどこの頃の白蓮が葉山蓮子の初登場の時期と重なります。白蓮はこの東洋英和女学校で村岡花子と親交を深め、師となる佐佐木信綱(短歌結社竹柏会を主宰した歌人・国文学者)とも出会っています。白蓮は女学校卒業後、またしても望まない政略結婚をすることになります(相手は九州の炭坑王・伊藤伝右衛門)。伯爵家の令嬢と労働者上がりの事業家との身分違いの結婚は、当時世間の大きな話題ともなりました。しかしこの結婚もまた、相手方の複雑な家庭環境などにより白蓮にとって苦悩にまみれたものとなります。白蓮はこうした結婚生活の苦悩、生きる孤独を短歌として吐き出し、やがて福岡社交界や歌壇界で多くの人々と交流する事となり、幅広く活躍するようになります。▼伊藤伝右衛門についての記事。「花子とアン」の物語は、基本的に実在の村岡花子と周囲の人々の人生を下地にしながら、そこに数多くのフィクション、創作エピソードを挿入する事でストーリーが構成されています。仲間由紀恵が演じる葉山蓮子も、柳原白蓮の壮絶で恋多き人生を下地にして人物像が創られていきます。白蓮は九州の炭坑王との生活に嫌気が差し、社会変革を夢見る7歳年下の青年・宮崎龍介と道ならぬ恋へと突き進んでいきます。この二人の逃避行は「白蓮事件」として知られ、林真理子により小説にもなっています。▼白蓮と宮崎龍介との道ならぬ恋、逃避行で知られる「白蓮事件」を描いたのが「白蓮れんれん」。作家・林真理子はこの作品で第8回柴田錬三郎賞を受賞 。葉山蓮子もまた、望まぬ結婚から逃れるように若い青年と恋に落ち、逃避行をすることになります。筑豊の石炭王・嘉納伝助(吉田鋼太郎)と望まぬ結婚をした蓮子は、東京・銀座のカフェーで革命を夢見る年下の青年・宮本龍一(中島歩)と出会い、道ならぬ恋に落ちていきます。この宮本龍一が、「白蓮事件」の相手であった宮﨑龍介に相当します。ドラマでは、成り上がりで豪快な嘉納伝助とインテリで繊細な宮本龍一という二人の男が、蓮子を巡り騒動を起こします。「白蓮事件」は当時の日本の世間を大いに騒がせた出来事。センセーショナルな恋の逃避行がどこまで描かれるのか。年下の男との恋を仲間由紀恵がどう演じるのか、楽しみです。※白蓮が伊藤伝右衛門と暮らした福岡の「旧伊藤伝右衛門邸」(福岡県飯塚市)は、現在観光名所として多くの人で賑わっています。白蓮の空気に触れに行く旅も楽しそう。宮﨑龍介(宮本龍一)関連記事関連記事スポンサードリンクスポンサードリンク 芸能2014.06.30 07:00  女性セブン 6月20日に放送されたNHK連続テレビ小説『花子とアン』の一触即発のワンシーン。これが後に「白蓮事件」として世間を騒がせる大事件を起こす仲間由紀恵(34才)演じる蓮子と、その恋人となる年下男・宮本龍一の運命的な出会いだった…。 蓮子が心を寄せることとなる年下男・宮本を演じるのは、中島歩(25才・なかじまあゆむ)だ。 正直、あまり聞き覚えのない名前の中島。無名の彼が、大女優である仲間の相手役に抜擢されたのには、ある大物の尽力があったからだという。 その人物こそが『花子とアン』の「ごきげんよう、さようなら」のナレーションでおなじみの美輪明宏(79才)だ。 日本大学藝術学部在学中にモデルとして芸能活動をスタートさせた中島が、役者の世界に足を踏み入れたのは、昨年のことだった。 中島は、美輪が主演・演出を務め、彼のライフワークともなっている三島由紀夫戯曲の舞台『黒蜥蜴』(くろとかげ)で、約200人のオーディションを勝ち抜き、美輪の愛人役に選ばれた。「『黒蜥蜴』は1968年の初演以来、美輪さんが節目、節目に演じてきた大切な作品です。美輪さんは本当に信頼できる相手役を見つけなければ、舞台の再演はしませんから、それだけ中島さんのことが気に入ったんだと思いますよ。また美輪さんは“恋をしないときの自分は渇いている”と言い続けていますからね。この子だと思ったら、とにかく素直に入れ込むんですよ」(舞台関係者) 美輪にとっても、昨年の『黒蜥蜴』は5年ぶり。期待に胸を躍らせたことだろう。「美輪さんは中島さんに対して“本当に手がかかるわね”とか“あなたには、何もないのね”などと、あえて厳しい言葉をかけ続けたそうです。 でも裏では“あの子は、私の若いころに似ている”と言ってましたので、期待の裏返しだったんだと思いますよ」(前出・舞台関係者) そんな美輪の指導に対して、中島も「稽古での美輪さんとぼくの関係こそが『黒蜥蜴』だと思うんです」と嬉しそうに語っていた。「美輪さんは“もっと体を大きくしなさい”なんてことまで言っていました。中島さんも“美輪さんに認められるように”と過酷な肉体改造まで行っていましたよ」(前出・舞台関係者) こうして美輪の寵愛を受けるようになった中島。そして、そんな努力が実り、ついには朝ドラデビューまで果たす。「『花子とアン』の宮本役もオーディションで掴み取ったんです。美輪さんに中島さんが選ばれたことを伝えると、“あらそう! あの子は一生懸命やる子だから、よろしくね”とすごく喜んでいたそうです。 美輪さんは撮影現場に、いろいろと差し入れをしてくださるんですけど、中島さんが現場にいるときは、差し入れが豪華な物になった気も…。それほど嬉しいんでしょうね」(NHK関係者)※女性セブン2014年7月10日号ABJマークは、この電子書店・電子書籍配信サービスが、著作権者からコンテンツ使用許諾を得た正規版配信サービスであることを示す登録商標(登録番号 6091713号)です。© Shogakukan Inc. 2020 All rights reserved. 前々作『方言指導の奥山眞佐子によれば、ドラマ中の方言は視聴者の理解を妨げないために標準語との「混在」がされており、台本の検討段階で「混在を薄める」努力がなされているという主人公のはなが編入する修和女学校の設定やくだりは、実際の村岡花子が明治時代に学んだ東洋英和女学校(現・明治時代、この学校で、当時の日本で最高水準の教養を身に付けた生徒たちは、なお、校長室の机には、もう一つの物語の軸として仲間演じる葉山蓮子の人生がクローズアップされ、第5週、第6週では蓮子がヒロインとなる扱いを受けている。これにより、彼女のモデルとなる本作の花子は、夫となる村岡英治が妻と離婚・死別後に結婚を果たすが、原案の村岡恵理の著書によれば、実際は英治のモデルである村岡儆三には結核療養中の妻・幸と長男がいたため花子と苦しみながらも、出会って半年で妻と離婚し結婚、後に起きる関東大震災で長男は死去したという。これについてライターの島崎今日子はスタッフの情報は「NHKドラマトピックス」も参照MOONLIGHT to DAYBREAK - トゥルー・ラブストーリー〜恋のように僕たちは〜 - 心に私がふたりいる - 負けない愛がきっとある - 遠い日のメロディー - 青い鳥 - Birthday - 遠い日のメロディー 劇中、小説『赤毛のアン』を基にしたエピソードが数々仕込まれている上記を含む『赤毛のアン』『アンの青春』『アンの愛情』作品のオマージュは『NHKウイークリーステラ臨時増刊 10月31日号 花子とアン メモリアルブック』でも公開している。 1945年(昭和20年)4月の女学校へ転校当初、慣れない環境と苦手な英語に囲まれはなはホームシックになるが、課題で不正を犯し外国人教師を傷心させた際に校長から助言を受け、懸命に英語の勉強に取り組む決意をする。自分が話す英語で外国人教師と和解した喜びは、その後の英語の勉強への励みとなり、本科に進級した5年後には、英語の成績はクラスで一番になるほど優秀になる。さらに、通訳や英文の翻訳をするほどの実力を付け、英語力を認めた教師たちから、出版社のアルバイトを紹介されたり英語教師への推薦話が持ちかけられ、卒業式では校長の通訳の任務を果たす。そんな女学校生活で出会った編入当初からの同期・ほどなくして蓮子は葉山家の事情から福岡の実業家・出版社「聡文堂」に転職したはなは、編集者生活の厳しさに直面し落ち込むなか、アルバイト時に知り合った印刷屋・その頃、蓮子は、夫と価値観が合わず失望し籠の鳥の生活を送るなか、たまたま上京した際に社会主義の学生・花子が完訳した『数年後、花子と英治は雑誌『家庭』を創刊。同じ年、蓮子の勧めで、花子はやがて太平洋戦争が終戦。梶原の紹介で、花子のもとに翻訳作品の原稿依頼が舞い込む。花子は戦中に書き溜めた翻訳原稿を入稿するが、その時点ではその後花子は、出版社に『赤毛のアン』出版記念式典の当日、数年前に英治が取り寄せた同作の続編安東家と同じく小作農家。 nhk連続テレビ小説「花子とアン」第4週目から登場した伯爵家の令嬢・葉山蓮子さま(仲間由紀恵)。実在の歌人・柳原白蓮をモデルにした葉山蓮子には、この先壮絶な人生が待っているようです。